Synology Presto Automator
Synology Internet Transfer Accelerator (SITA) で動作する Synology Presto Automator は、ローカル ディレクトリと複数の Presto File Server 間で、設定されたスケジュールに従って、タスクを自動的に高速転送することを管理するように設計されたデスクトップ クライアントです。
Synology Presto Automator をインストールする:
- [ダウンロード センター] を開き、Synology Presto Client をダウンロードした後、インストールします。
- インストーラを管理者権限で実行し、Synology Presto Automator (管理者権限が必要) のチェックボックスにチェックを入れてください。
- [インストール] ボタンをクリックします ([キャンセル] をクリックするといつでもインストールを終了できます)。
Synology Presto Automator をアンインストールする:
Windows コンピュータの場合:
- [開始] > [すべてのプログラム] > [Synology Presto Automator をアンインストール] の順に進みます。
- ウィザードの言語を選択します。
- [次へ] をクリックして続行します。
注:
- Synology Presto Automator をインストールするには、管理者権限が必要です。
- 後で、Synology Presto Automator をインストールしたい場合は、管理者権限で同じインストーラを実行し、前述のステップに従ってください。
- Synology Presto Automator は OTP (ワンタイム パスワード) ログインはサポートしていません。
- Synology Presto Automator は、同じ Presto File Server に接続するために異なるアカウントを使用することをサポートしています。
基本設定の管理
Synology Presto Automator の直観的デザインにより、基本設定を簡単に見て管理できます。右上隅の
をクリックし、コンテキスト メニューでオプションの [アクティビティ ログ]、[設定]、[ヘルプ]、および [説明] を選択すると、それぞれのアクティビティ ログを見て、表示言語を変更し、ヘルプ記事を調べ、このデスクトップ ツールのバージョンを表示することができます。
タスクを作成
タスクの転送ルールをカスタマイズして、転送速度の最適化と帯域幅のコントロールの改善を行うことができます。
タスクを作成する:
- 左上隅の
をクリックしてターゲットの Synology Presto File Server の IP アドレスまたは DDNS 名、ユーザー名、およびパスワードを入力します (あるいは、ドロップダウン メニューをクリックして保存されている資格情報から選択します)。
- [次へ] をクリックします。
- Synology Presto Automator をサーバーに接続後、全般設定、転送スケジュール、タスク設定、および転送設定を構成します。
- 全般設定:タスク名や転送方向 (ローカルからサーバー (つまり、アップロード)、あるいはサーバーからローカル (つまり、ダウンロード)) を定義して、ローカルとリモートのディレクトリを表示して選択します。
- 転送スケジュール:特定の日時に、あるいは以前自動化されたタスクが転送を終了したら、転送タスクを実行します。タスクが、前のタスク後に転送されるように設定されると、帯域幅とリソースがもっとうまくコントロールできます。
注:チェックボックス [時間毎のチェックを次まで反復] にチェックを入れると、転送プロセスの間、ソース フォルダのステータスを1時間ごとにチェックできます。これによりデータの一貫性が確保されます。
- タスク設定:以下を行ってファイルにフィルタをかける、あるいは転送の仕方を設定します。
- ファイル形式でフィルタ:特定の拡張子を持つファイルが転送されるのを防ぐため、ファイル拡張子を入力して管理します。
- ダウンロードのための転送の仕方を設定:選択すると、選択されたローカル フォルダが、サーバーに存在しないファイルを含んでいる場合に、ファイルを保持または削除します。
- アップロード後の転送の仕方を設定:選択すると、転送されたデータをコンピュータから移動させます。あるいは、転送成功後にデータを別のローカル ディレクトリに移動させます。
- 転送設定:以下を行って転送ルールをカスタマイズします。
- 最大同時転送数:同時的に転送できるファイルの最大数を設定します (1から10までの整数のみが許可されます)。
- 転送率:有効化すると、自動化された転送タスクに対して最大と最小の転送率を設定できます。値は0~999999の整数でなければなりません。この場合、0は制限がないことを意味します。
- 暗号化と圧縮:このチェックボックスにチェックを入れて、自動化された転送タスクを暗号化および/もしくは圧縮してください。
- ファイル名の競合ポリシー:ファイル名の競合が起きた場合、以下のオプションのうちの1つを選択してください。
- 上書き:ディスティネーションにファイルが存在する場合は、上書きします。
- ファイル サイズが異なる場合、あるいはソースが新しい場合は上書き:ディスティネーション ファイルとソース ファイルのサイズが異なる場合、あるいはソース ファイルの修正時間が新しい場合は、ディスティネーション ファイルが上書きされます。
- スキップ:競合するファイルのダウンロードまたはアップロードを無視します。
- 名前の変更:競合するファイルを転送するけれども、ファイル名の後に数字を追加してその名前を変更します。
- [終了] をクリックして完了します。
タスクの管理
タスクの作成後に、パネル上にサーバー アドレスとアカウントが表示されます。同じサーバーからデータをアップロードまたはダウンロードするタスクは、いっしょにグループにされて折りたたみ式のパネルにリストされます。
をクリックするだけで、タスクを表示して管理できます。
サーバーを編集する:
- 編集するサーバーの上でマウスを動かし、パネルの右上隅の
をクリックします。
- ポップアウト ウィンドウでサーバー アドレス、ユーザー名、およびパスワードを変更します。
- [適用] をクリックして変更を保存、あるいは [サーバーを削除] をクリックしてサーバーを削除します。
タスクを編集する:
- サーバー パネルでリストされているタスクを選択し、[タスクを編集] ボタンをクリックします。ここですべての転送タスクの設定を変更できます。そして、異なったタブの間で切り換えを行うと、すべての変更が自動的に記憶されます。
- [適用] をクリックして、変更を保存して適用します。
注:
- Synology Presto Automator はバッチによるタスクやサーバーの編集をサポートしていません。
タスクを削除する:
- サーバー パネルにリストされた1つまたは複数のタスクを選択し、[削除] ボタンをクリックします (複数のタスクを選択するには、[Shift] または [Ctrl] キーを長押しします)。
- [OK] をクリックして確認します。このアクションは元に戻せないのでご注意ください。
タスクを実行する:
- サーバー パネルにリストされた1つまたは複数のタスクを選択し、[今すぐ実行] ボタンをクリックします (複数のタスクを選択するには、[Shift] または [Ctrl] キーを長押しします)。
- [OK] をクリックして確認します。
タスク情報を表示する:
タスク名、転送ステータス、次回の転送時間、データのソース、およびディスティネーション フォルダを含むタスク情報がサーバー パネルに表示されます。
- タスク名:タスク名を表示します。
- 現在のステータス:タスクは一度に以下のステータスのうちの1つになります。
- 成功:データは表示された時間に正常に転送されました。
- 転送中:データは現在転送中です。ステータスの上でマウスを動かすと、転送速度とキューを見ることができます。
- エラー:データの転送に失敗しました。おそらくは認証の不具合またはソース パスが存在していなかったためでしょう。
- 接続中:Synology Presto Automator はタスクの再開のためサーバーに再接続しています。ネットワーク接続が不安定、または障害があるときに、このステータスが発生します。
- 使用なし:ダッシュ - はタスクが実行されていないことを示します。
- 次回の転送時間:次回の転送時間を表示します。赤いダッシュ - が以下の状態の時に現れます。
- あるタスクが、そのタスク以前のタスクが正常に転送された後で転送されるようにスケジュールされている。しかし、以前のタスクが削除されると、赤いダッシュが現れて、転送がうまくいかない。これが起きた場合、[タスクを編集] > [転送スケジュール] をクリックしてスケジュールを修正します。
- ソース:データのソース パスを示します。ソースを編集するには、[タスクを編集] > [全般設定] をクリックします。
- ディスティネーション:データが転送される先のフォルダを示します。ディスティネーション フォルダを編集するには、[タスクを編集] > [全般設定] をクリックします。