Synology Assistant は、特に LAN 内で複数のマシンが作動している場合、ローカルエリア ネットワーク (LAN) 上で Synology NAS を管理するための使いやすいツールです。Synology Assistant を使えば、プリンタの共有、Wake on LAN (WOL) の設定、ネットワーク ドライブの構成が行えます。
Synology Assistant をコンピュータにダウンロードしてインストールするには、ダウンロード センター > デスクトップ ユーティリティに進みます。
システム トレーへ Synology Assistant を最小化することができます。Synology Assistant の操作は、バックグラウンドで実行され続けます。Synology Assistant アイコンを右クリックして、下記のオプションに素早くアクセスします。
[管理] タブでは次のような操作を行うことができます。
リストは [検索] をクリックして変更できます。
Synology Assistant では、次のいずれかの方法で Synology NAS を接続することができます。
Synology NAS の接続が正常に行われると、ブラウザが Synology DSM ログイン ページを開きます。
共有フォルダをネットワークドライブとしてマップして、ローカルコンピュータの内部ドライブとしてアクセスできます。
WOLを設定し、遠隔操作で Synology NAS をウェイクアップできます。
次の表は、Synology Assistant に表示されたデバイス ステータス、およびこれらのステータスが示すものをリストにしています。さまざまな操作を実行する際はこのリストを参照してください。
ステータス表示テーブル
ステータス | ステータスの表示 |
---|---|
ブート中 | システムを起動しています。 |
進捗チェック | Synology NAS をインストールまたは構成しています。クリックして進捗を確認します。 |
割当の確認 | システムはドライブの割り当てをチェックしています。これは、不適切なシャットダウンで生じる可能性があります。 |
ファイルシステムを確認しています (残り X 分) | システムがファイルシステムを確認しています。処理は表示されている時間に終了します。これは、DSM がファイルシステムのエラーを検出すると発生し、ファイルシステムのチェックを実行するプロンプトが表示されます。 |
環境設定エラー | 環境設定中にエラーが発生しました。サーバーをダブルクリックして設定を適用し直します。 |
構成消失 | これは通常、Synology NAS の RESET ボタンを長押しするモード 2 リセットを実施した後に発生します。サーバーをダブルクリックして DSM を再インストールすると、ボリューム内のデータに影響を与えることなく新しくスタートできます。[RESET] ボタンを押さなかった場合は、このエラーメッセージがあるか他の可能な原因をチェックしてください。 |
接続に失敗しました | ネットワーク構成エラーです。サーバーをダブルクリックするか、[セットアップ] をクリックしてネットワーク設定を行います。 |
接続状況を確認しています | システムは、接続状況を確認しています。 |
移行可能 | ドライブのシステム設定をこの Synology NAS に移行することができます。これは通常、マザーボードに記録されている DSM バージョンが、ドライブの DSM バージョンより新しいことを示します。RMA サービスの後に生じることがあります。移行プロセスを完了するには、サーバーをダブルクリックしてください。 |
適用なし | WOL は設定されていますが、現在の状況は分かりません。詳しくは、WOL セクションを参照してください。 |
未構成 | インストール後の DSM 初期設定 (管理者パスワードなど) が完了していません。構成を完了するには、サーバーをダブルクリックしてください。 |
未インストール | 考えられる原因:サーバーで検出されたドライブがない。DSM がインストールされていない。ドライブで DSM が検出されなかった。あるいは [コントロール パネル] > [アップデートと復元] > [システム リセット] で [すべてのデータを消去] をクリックした。 解決策:ドライブが正常で、適切に挿入され、サーバーから検出されることを確認してください。次に、サーバーをダブルクリックして DSM のインストールを開始します。DSM が既にドライブにインストールされていて、しばらくの間ドライブを使用していいない場合、このメッセージが表示されると、サーバーがドライブ上の DSM データを認識できないことを意味します。この場合、インストールを中止して、サーバーをシャットダウンし、なぜドライブが認識されないのかを調べて、ドライブの正常性をチェックするためにコンピュータ上で診断テストを実行してください。 |
オフライン | システムはオフラインです。 |
メモリ テスト実施中 (x%) | メモリ テストは X% 進行しています。メモリ テストを実行するよう促された場合は、テストを 3 回以上実行してください。テスト結果はシステムログに保存されます。debug.dat ログ を生成して、それをサポート チケットに添付し Synology に調査してもらってください。 |
準備完了 | システムはインストールされ、準備が完了しました。サーバーをダブルクリックするか、[接続] をクリックしてサーバーにアクセスします。 |
復元可能 | システムは復元可能です。これは通常、マザーボードに記録されている DSM バージョンが、ドライブの DSM バージョンより古いことを示します。これは通常、RMA サービスの後に発生します。リカバリ プロセスを完了するには、サーバーをダブルクリックしてください。 |
サービスの開始 | DSM はサービスを開始しています。すべてのサービスが完全に開始されるまで、10分程度かかります。 |
アップグレード中 | Synology NAS は DSM をアップデートしています。アップデート処理が完了するまでお待ちください。 |
サーバーでWOL(Wake on LAN)機能を設定して、サーバーを遠隔地からオンすることができます。
WOL を Synology Assistant 上で設定する前に、DSM の [コントロール パネル] > [ハードウェアと電源] > [全般] で [Wake on LAN を有効化] したことを確認してください。
WOL が完了すると、WOL ステータスが「WOL」に変ります。詳しくは、WOLステータス表を参照してください。
WOLステータステーブル
WOLステータス | ステータスの表示 |
---|---|
WOL | 1.WOL が設定されています。 2.サーバーの電源を入っています。 |
-- | 1.WOL が設定されていせん。 2.サーバーは WOL 機能をサポートしていません。 |
進捗 X% | サーバーは起動しています。ウェイクアップの進捗状況は X%です。 |
オフ | サーバーは起動されていません。 |
適用なし | WOL は設定されていますが、現在の状況は分かりません。 |
Synology Assistant では、[プリンター デバイス] タブで Synology NAS に接続されているプリンタを集中管理できます。ベーシックプリンタと多機能プリンタの両方がサポートされています。Synology Assistant を使って LAN 上で Synology NAS に接続されているプリンタを共有するには、次の手順に従ってください:
印刷したり、ファックスを送信する場合は、Synology Assistant を使用するとプリンタを手動で接続しなくても作業を行うことができます。ただし、多機能プリンタでスキャナを使用したり、ファックスを受信したりするには、印刷ジョブが他のユーザーによって中断されないように、プリンタを接続する必要があります。
Synology Assistant でプリンタを手動で接続すると、LAN で同じプリンタを共有している他のユーザーはデバイスにアクセスできません。印刷ジョブが完了した後は必ずプリンタを開放してください。
以下の指示に従ってプリンタを接続または開放することができます。
Synology Assistant が移動的にプリンタのIPを取得できない場合は、手動でIPを設定することができます。
右上隅の [環境設定] というラベルの付いた歯車アイコンをクリックすると、次の設定を構成できます。