Webアプリケーション
内蔵された Web Station 機能と PHP サポートがあることで、Synology NAS で簡単にウェブサイトをホストし、ビジネスや個人的な興味のためのダイナミックなウェブサイトを作成することができます。また、パッケージ センターからは、コンテンツ管理、カスタマーリレーションシップ管理、E コマース システムなど、サードパーティのパッケージをダウンロードできます。あなたのウェブサイト用のファイルを保管しておくために、「web」というデフォルトの共有フォルダが作成されます。
注意:
- 柔軟性を高め、セキュリティを強化するために、Web Station は http ユーザーグループを使ってタスクを実行します。したがって、ウェブページのアクセス権をコントロールするために、各フォルダやファイルに対する http グループのアクセス権を変更してください。例えば、web 共有フォルダの sample.htm ファイルに Web Station からアクセスできるようにするには、http グループがその web 共有フォルダと sample.htm ファイルに対して適切な読み書き権を持っているか確認してください。
- ホームページ ファイルは、「index.htm」、「index.html」、「index.php」のいずれかの名前にしてください。
- PHP mail() 関数を使用する場合は、システムは通知ページの SMTP サーバー情報を自動的に取得して使用します。E メール通知が有効にしてあり、SMTP サーバーの情報が正しく入力されているかどうかを確認してください。
- 共有フォルダ web のパスは /volume1/web です。同じアプリケーションには、設定ファイルと同じパスを設定してください。
- 「blog」、「photo」、「photosrc」、「webdefault」はフォルダ名として既に使用されています。これらの名前は Web Station で使用できないため、web 共有フォルダにこれらの名前でフォルダを作成しないでください。
- missing.html ファイル、missing.htm ファイル、または missing.php ファイルを作成して、エラーページをカスタマイズできます。最初に Web Station を有効にします。サーバーの web 共有フォルダに missing.html、missing.htm、または missing.php ファイルを保存します。存在しないページにリンクすると、このカスタマイズされたエラーページが表示されます。
- アクティブな HTTP 接続の最大数:256
- 仮想ホストの最大数:30
仮想ホストを有効にしてウェブサイトをホストする
仮想ホスト機能を使って、1 台のサーバーで複数のウェブサイトをホストすることができます。作業を始めるには、次の手順に従って 2 つのドメイン名を登録し、仮想ホストを設定する必要があります。
仮想ホストを有効にする:
- [仮想ホスト] をクリックします。
- 作成] をクリックします。
- ウェブサイトのファイルを保存する web 共有フォルダのサブフォルダ名を入力します。
- ウェブサイトのホスト名を入力します。
- ウェブサイトのポートを入力します。
-
[OK] をクリックします。
パーソナルウェブサイトを有効にする
パーソナルウェブサイト機能は、ローカル ユーザー、ドメイン ユーザー、LDAP ユーザーが自分専用のウェブサイトをホストできる便利な機能です。
ローカルユーザーの場合
それぞれのローカル ユーザーが固有のウェブアドレス「server-IP/~username」または「server-name/~username」を持ちます。例えば:
- 192.168.1.1/~ken
- SynologyNAS/~ken
ドメインユーザーの場合
それぞれのドメイン ユーザーが固有のウェブアドレス「server-IP/~domainname%5cusername」または「server-name/~domainname%5cusername」を持ちます。例えば:
- 192.168.1.1/~testdomain%5cken
- SynologyNAS/~testdomain%5cken
LDAP ユーザーの場合
それぞれの LDAP ユーザーが固有のウェブアドレス「server-IP/~username@domainname」または「server-name/~username@domainname」を持ちます。例えば:
- 192.168.1.1/~ken@testdomain
- SynologyNAS/~ken@testdomain
注意:
この機能を有効にする前に、ユーザー ホームが有効になっているか確認してください。ローカル ユーザーは、[コントロールパネル] > [ユーザー] > [詳細設定] を選択します。ドメイン ユーザーは、[コントロールパネル] > [ディレクトリ サービス] > [ドメイン ユーザー] > [ユーザー ホーム] を選択します。LDAP ユーザーは、[コントロールパネル] > [ディレクトリ サービス] > [LDAP ユーザー] > [ユーザー ホーム] を選択します。
注意:
この機能を有効にする前に、ユーザー ホームが有効になっているか確認してください。ローカル ユーザーの場合は、[コントロール パネル] > [ユーザー] > [詳細設定] の順に選択します。
パーソナルウェブサイトを作成する方法:
- [パーソナルウェブサイトを有効にする] にチェックマークを付けると、ユーザーのホーム ディレクトリに「www」フォルダが自動的に作成されます。
- これでユーザーはウェブサイト関連のファイル(例:ウェブページやサウンド ファイル)を「www」フォルダにアップロードできます。
- ユーザーがファイルをアップロードするのに適切なアクセス権を持っているか確認してください。
エラーページをカスタマイズする:
- エラーページを missing.html、missing.htm、または missing.php として保存してください。
- 「www」フォルダにファイルをアップロードします。
ユーザーがローカルユーザーのウェブサイトに存在しないページにリンクすると、カスタマイズしたエラーページが表示されます。
サポートと制限:
ローカルユーザーは、以下のパスにあるデータのみアクセスすることができます。
- 自分のホーム
- /var/tmp
- /tmp
- /volumeX/@tmp