USB Copy
USB Copy は、お使いの Synology NAS と外部 USB/SD ストレージ デバイスの間でファイルをコピーする際に役立ちます。 このパッケージには、効率的にストレージを使用したり、簡単にファイルを配置したりすることを可能にするために、複数のコピーやファイル管理戦略が組み込まれています。
注:
- Synology NAS(FAT、NTFS、ext3、ext4、exFAT)が識別するファイル システムを持つ USB/SD デバイスのみデータをコピーできます。
- このパッケージには、[admin] と [administrators] グループに属するユーザーだけがアクセスできます。
USB/SD コピータスクの作成
外部 USB/SD ストレージ デバイスのコピー タスクをカスタマイズしたり、Synology NAS と USB/SD デバイスの間でファイルをインポート/エクスポートしたりすることができます。 再度 USB/SD デバイスを挿入してコピーするとき、Synology NAS は同じデバイスを認識し、同じコピー設定を適用します。
- 外部 USB/SD ストレージ デバイスを Synology NAS に挿入して下さい。
- 左下隅にある [作成](+ アイコン)をクリックします。
- タスク タイプを選択する: 画像/動画のインポート、データのインポート、データのエクスポート。
- 基本的なタスク情報を指定し、コピー モードを選択します。
- マルチバージョン: 毎回タスクを実行すると、フォルダが作成され実行時間が名前になります。 すべてのソース ファイルは、コピー先に完全コピーされます。
- ミラー: 毎回タスクを実行すると、コピー元フォルダで行った変更内容がすべてコピー先にコピーされ、コピー先フォルダが完全にミラー化されます。
- インクリメンタル: 毎回タスクを実行すると、新しく追加したり、編集したりしたソース ファイルがコピー先にコピーされます。
- [マルチバージョン] のコピー モードを選択すると、その他のバージョンを削除するためのローテーション ポリシーを設定できます。
- バックアップ ローテーションを有効にする: 選択して、次の状況によってバージョンを切り替えます。
- 古いバージョンからローテーション: 保存されているバージョンが上限を超過すると、最も古いバージョンが削除されます。
- Smart Recycle: 選択すると、上限が超過したときに、ローテーションを開始します。 システムは、以下の状況が満たされていないバージョンをローテーションします。残りのバージョンが依然として上限を超過する場合、システムは最も古いバージョンをローテーションします。
- 過去 24 時間分の時間ごとのバージョンを維持する: システムは、毎時作成した分から最初のバージョンを維持します。
- 日時バージョンを過去 1 日~1 ヶ月分維持する: システムは、毎日作成した分から最初のバージョンを維持します。
- 1 か月以上前の 1 週間毎のバージョンを維持する: システムは、毎週作成した分から最初のバージョンを維持します。
- バージョン番号: 維持するバージョンの最大数(1 ~ 65535)を指定します。
- [増分] コピーモードを選択すると、あと 3 つの設定を行うことができます:
- コピー先のフォルダの元のファイル構造を削除する(すべてのファイルをフラット化): ソース ファイルの構造はコピーせずに、ファイルをコピーします。また、選択したファイル組織または名前変更ポリシーに基づいて、ファイルを並べ替えることもできます。
- ファイルの競合ポリシー: 同じ名前を持つファイルをコピーする場合は、状況に対処するために [別名を付ける] か [上書き] を選択してください。
- コピーが完了したら、ソース ファイルを削除: 選択すると、対象先にコピーされた後で削除されたソース フォルダにファイルを取得します。
- 実行設定を構成する:
- USB/SD ストレージ デバイスが挿入されたときはいつでもデータをコピーする: 同じ USB/SD デバイスを Synology NAS に挿入すると、このコピー タスクが自動的に実行されます。
- コピーが終了したら、USB/SD ストレージ デバイスを取り外す: このコピー タスクが完了したら、USB/SD ドライブを自動的に取り出します。
- スケジュールを有効化する: 選択すると、指定した状況に基づいてコピー タスクを実行します。
- 不要なファイル形式と拡張子を選択解除して、必要なファイルだけをコピーします。 また、テキスト欄でフィルタを作成することもできます。
- フル ファイル名を指定します(テンプレート:
NAME.FILE_EXTENSION
)。
- ファイルの拡張子を指定します(テンプレート:
*.FILE_EXTENSION
)。
- 設定を終えるには、[適用] をクリックします。
- タスクを実行するには、以下のいずれかを行います:
- 管理インターフェイスで [実行] をクリックします。
- Copy ボタンを押します(ハードウェアの Copy ボタンがある場合)。
- USB/SD デバイスを Synology NAS に繋ぎます([USB/SD ストレージ デバイスが挿入されたときはいつでもデータをコピーする] を有効にします)。
注:
- [画像/動画のインポート] タスクは、インクリメンタル コピー モードでしか実行されません。 インポートした画像と動画は、変更時間が名前になり、変更日毎にフォルダに配置されます。
- [コントロール パネル] > [タスク スケジューラ] では、スケジュール設定したコピー タスクを管理することができます。
- コピー タスクが複数の実行に対してスケジュール設定されている場合は、ストレージ デバイスをお使いの Synology NAS にマウントされた状態を維持し、[コピーが完了したときに、USB/SD ストレージ デバイスを取り出す] を選択しないようにしてください。
- ファイルおよびフォルダのコピーを正常に行うには、次の命名規則に従う必要があります。
- ファイル名は「._」または「.SYNOPPSDB」以外で開始する必要があります。
- ファイル名およびフォルダ名には次を含むことはできません。 「@eaDir」、「#recycle」、「desktop.ini」、「.ds_store」、「Icon\r」、「thumbs.db」、「$Recycle.Bin」、「@sharebin」、「#snapshot」。
- USB デバイスのパーティションは1つのコピー タスクのみをサポートします。
ハードウェアの Copy ボタンのタスクを設定する
Synology NAS にハードウェアの Copy ボタンがある場合は、[Copy ボタン](正面の USB ポート)と [SD Copy ボタン](SD スロットに関連付けられています)を使って、Synology NAS と正面のポートに挿入した外部 USB/SD ストレージ デバイスの間でデータをコピーすることができます。
ハードウェアの Copy ボタンのタスクを有効にする:
- お使いの Synology NAS にログインし、USB Copy を開きます。
- デバイスのタイプに応じて、左側のパネルで [Copy ボタン] か [SD Copy ボタン] を選択します。
- [概要] を選択して Copy ボタン タスクを有効にした後、[タスク設定] と [ファイル フィルタ] を選択して関連する設定を行います。
注:
- [Copy ボタン] タブは、正面の USB ポートに挿入された USB デバイスでしか使用できません。
- ハードウェアの Copy ボタンは、マルチバージョンのコピー モードでタスクをコピーすることしかできません。
- ハードウェアの Copy ボタンは、複数のディスク パーティションを持つ USB/SD デバイスでは使用できません。
- USB/SD デバイスがすでに外部タスクと一致している場合は、ハードウェアの Copy ボタンを押すことによって、一致したタスクを実行することしかできません。
- Synology NAS で実行可能なタスクは、[コピー] ボタンを押した後で自動的に実行されます。
ログの表示とフィルター処理
- 左のパネルに移動し、下部の [ログ](ドキュメント アイコン)をクリックします。
- ポップアップ ウィンドウでは、ログの閲覧やフィルター処理を次のいずれかの方法で行うことができます。
- キーワード フィルター: タスク名、フォルダ名、またはファイル名を右上隅のフィールドに入力して Enter を押します。
- 高度なフィルター処理: 虫眼鏡アイコンをクリックし、以下の条件を指定します。
- キーワード: タスク名、フォルダ名、またはファイル名を入力します。
- ログ タイプ: [情報] を選択すると、プロセス関連のログ、タスク エラー ログの [エラー]、ファイル エラー ログの [警告] を表示できます。
- ログの説明タイプ: 特定のタイプのログの説明を選択します。
- 期間範囲: 対象のコピー イベントが発生したときの時間の範囲を選択します。
Copy タスクと設定の管理
コピー タスクを管理するには、左側のパネルでタスクを選択し、管理のメイン セクションを開きます。
- タスクを実行する:
- 管理インターフェイスで [実行] をクリックします。
- Copy ボタンを押します(ハードウェアの Copy ボタンがある場合)。
- USB/SD デバイスを Synology NAS に繋ぎます([USB/SD ストレージ デバイスが挿入されたときはいつでもデータをコピーする] を有効にします)。
- 現行のタスクをキャンセルする: [キャンセル] をクリックします。
- タスクの削除の方法: [削除] をクリックします。 [Copy ボタン] または [SD Copy ボタン] は無効にすることは可能ですが、削除することはできません。
- ライブタスクの状態を表示する: 管理インターフェイス、またはモデル シェルの LED インジケータ(Copy ボタンまたは電源)のタスクの説明をお読みください。
- タスク概要を表示する: [概要] をクリックすると、関連する情報が表示されます。
- タスクの設定とファイル フィルタを編集する: [タスクの設定] と [ファイル フィルタ] をクリックして、関連する設定を変更してください。 現行のタスクの設定を編集すると、タスクはキャンセルされます。
- データベースを別のボリュームに移動する: 左下隅にある [構成](車輪アイコン)をクリックし、データベースを共有するためのボリュームを選択します。
- ログ記録を制限する: 左下隅の [構成](歯車のアイコン)をクリックして、[最大記録数] の数値(5 ~ 100000)を指定します。
- タスクの開始/完了を知らせる通知音を設定する: 左下隅にある [構成](車輪アイコン)をクリックし、[コピーの開始時と終了時に通知する] を選択します。
- タスクについての通知を受け取る: [DSM] > [コントロール パネル] > [通知] を選択し、通知メディアを設定します(SMS、電子メール、プッシュ サービス)。