Synology Drive Admin コンソール は、Synology Drive Server のインストールで自動的にインストールされるパッケージです。それは、administrators が、Synology Drive に保存/共有されたビジネス プロパティとリソースをより上手くモニターできるようにするために、Synology Drive の同期設定を一元化するように設計されています。ユーザーの異なるデバイス間でデータをシームレスに同期するには、Synology NAS をホスト サーバーとして指定する必要があります。残りのペアリングされたコンピュータ、モバイル、および Synology NAS デバイスがクライアントとして機能します。クライアント デバイスとファイルを同期する前に、Synology Drive Server をホスト サーバーにインストールする必要があります。さらに、デスクトップ アプリケーションを同期したい各クライアント デバイスにインストールされている必要があります。
管理者は、[概要] ページで、接続されているクライアントに関する情報、クライアントの種類別の内訳、ファイル アクセス情報、使用状況の傾向など、サーバー全体の使用状況を垣間見ることができます。
クライアント デバイス情報には、接続されているクライアントの総数に関する情報と、クライアントの種類別の詳細が表示されます。この情報は、管理者が接続状態を監視し、接続されている各デバイスの帯域幅の使用状況を評価するのに役立ちます。
同期クライアントの最終接続時刻は、各デバイスの同期とペアリングの状態を提供する接続時間によって同期されたクライアントをランク付けします。クライアント デバイス情報セクションの右上隅にある矢印をクリックすると、クライアントリスト ページに移動してクライアントを管理できます。
外部ユーザーによるアクセス上位ファイルを使用すると、管理者はファイルの共有ステータスを監視できます。このセクションには一般共有されているファイルのみが表示されるため、機密ファイルの共有設定が正しく設定されていない場合に、管理者が迅速に対応できます。管理者は、特定の期間内のプレビュー数またはダウンロード数、またはその両方でファイルをランク付けできます。
パッケージの使用傾向には、ファイル バージョン、データベースの使用状況、および Synology Office ファイルの 3 種類のデータの使用傾向が表示されます。
Synology Drive サービスを使って Synology NAS とファイルを同期するように設定されたクライアント デバイスのリストは、[クライアント リスト] で表示されます。クライアントのコンピュータ名、サービス認証に使用されるデバイス名、IP アドレス、および Synology NAS とクライアント間の同期状態を見ることができます。
Synology Drive ファイルは、home/Drive フォルダまたは、Synology Drive Admin コンソールで有効化されたチーム フォルダに保存されます。履歴ファイルは、Synology Drive の履歴バージョンだけでなく、File Station を使用しても、参照したりダウンロードしたりできます。
ログは、一定の期間内にユーザーによってどのような操作が行われたかを追跡するのに役立ちます。ログですべてのイベントを見ることもできれば、フォルダ毎にイベントを見ることもできます。後者を行うには、一番上にあるドロップ ダウン メニューからフォルダを選択します。
エクスポートされたログ ファイルに含まれたデータ カテゴリ:
カテゴリ | 説明 |
---|---|
Date Time | 変更が行われた日時 |
Operator | 変更を行うアカウント |
Action | 変更2 |
Related Path | 影響されるファイルのファイル パス |
Related User | 影響を受けるユーザーのホーム フォルダ |
Related Share | 影響を受ける共有フォルダ |
Device Name | 変更が行われるデバイスの名前 |
Additional Attributes | 変更に関連する、JSON 形式の追加パラメータ |
エクスポートされたログのアクション タイプと対応するパラメータ:
タイプ | 説明 |
---|---|
Start service | Drive パッケージ サービスが起動されました。 |
Stop service | Drive パッケージ サービスが停止されました。 |
Enable share | [Related Share] が Drive サービスに対して有効化されます。 |
Disable share | [Related Share] が Drive サービスに対して無効化されます。 |
Changed sharing link permissions | [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] にあるパス [Related Path] のファイルの権限が、[Device Name]3 経由で [Additional Attributes:old_permission] から [Additional Attributes: permission] に変更されます。 |
Created a public link | パス [Related Path] のファイルの公開リンクが [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] において、[Device Name] 3経由で作成されます。 |
Deleted a public link | パス [Related Path] のファイルが [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] から [Device Name] 3経由で削除されます。 |
Allow options to download and copy for a public link | パス [Related Path] のファイルの公開リンクが、[Device Name] 経由で [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] に作成されました。この公開リンクはダウンロードおよびコピーできます。 |
Disallow options to download and copy for a public link | パス [Related Path] のファイルの公開リンクが、[Device Name] 経由で [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] に作成されました。この公開リンクはダウンロードおよびコピーできません。 |
Set password protection | パス [Related Path] のファイルが [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] において、[Device Name] 3経由でパスワード保護されます。 |
Remove password protection | パス [Related Path] のファイルの公開リンクのパスワード保護が、[Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] から [Device Name] 3経由で削除されます。 |
Set link expiration | パス [Related Path] のファイルの公開リンクのパスワード保護に対し、期限が [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] において、[Device Name] 3経由で設定されます。 |
Remove link expiration | パス [Related Path] のファイルの公開リンクの期限が、[Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] において、[Device Name] 3経由で削除されました。 |
Set a user / group | [Related User] が、[Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] において、[Device Name] 3経由で、パス [Related Path] にあるファイルの共有リンクへの [Additional Attribute: role] に設定されます。 |
Remove a user / group | [Related User] が、[Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] において、[Device Name] 3経由で、パス [Related Path] にあるファイルの共有リンクから [Additional Attribute: old_role] として削除されます。 |
Client link | [Device Name] は Drive サーバーにリンクされています。 |
Client unlink | [Device Name] は Drive サーバーからリンク解除されています。 |
Restore version | パス [Related Path] のファイルはクライアントの [Device Name]3に復元されます。 |
Restore copy | パス [Related Path] のファイルはクライアント [Device Name]3 の [Additional Attributes: restore_to] に復元されます。 |
Restore from Recycle Bin | パス [Related Path] は Recycle Bin から復元されます。 |
Delete all versions | [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] で削除されたファイルのすべての履歴バージョンが Drive Admin Console で削除されます。 |
Rotate version count | [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] の最大履歴バージョンの数が [Additional Attributes: count] に設定されます。 |
Database volume | データベースを保存するボリュームが [Additional Attributes: old] から [Additional Attributes: new] に変更されます。 |
Log rotate count enable | 保存されるログの最大数が [Additional Attributes: count] に設定されます。 |
Log rotate count disable | ログの最大数の制限が無効として保持されます。 |
Log rotate span enable | 保存されるログの最大期間が [Additional Attributes: count] に設定されます。 |
Log rotate span disable | ログの最大期間の制限が無効として保持されます。 |
Log delete | すべてのログが Drive Admin Console から削除されます。 |
Export logs | ログは Drive Admin Console からエクスポートされます。 |
Add | パス [Related Path] のファイルが [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] に [Device Name] 3経由で追加されます。 |
Remove | パス [Related Path] のファイルが [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] から [Device Name] 3経由で削除されます。 |
Modify | パス [Related Path] のファイルが [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] において、[Device Name] 3経由で修正されます。 |
Move | [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] にあるパス [Related Path] のファイルが、[Device Name]3 経由で [Additional Attributes: move_to] に移動されます。 |
Rename | [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] にあるパス [Related Path] のファイルが、[Device Name]3 経由で [Additional Attributes: old_name] から [Additional Attributes: new_name] に名前が変更されます。 |
Copy | [Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] にあるパス [Related Path] のファイルが、[Device Name]3 経由で [Additional Attributes: copy_to] にコピーされます。 |
Download file | パス [Related Path] にあるファイルが ローカル デバイスにダウンロードされます。 |
View file | パス [Related Path] のファイルが、[Related user] の「home」フォルダまたはチーム フォルダ [Related Share] において、[Device Name] 3経由で表示されます。 |
Log rotation policy enabled | ログのローテーション ポリシーが有効化されます。 |
Cleaned up Recycle Bin | ゴミ箱からファイルが削除されます。 |
Delete from Recycle Bin | パス [Related Path] は Recycle Bin から削除されます。 |
Administrators は、ユーザーのマイ ファイルを Synology Drive 上で、home サービスを有効化するかどうかのオプションを調整して有効化または無効化できます。
Administrators は特定のチーム フォルダを Synology Drive 上で同期することを有効化または無効化できます。チーム フォルダが同期対象として有効化されると、このフォルダに読み取りと書き込みの権限を持っているユーザーは、通常のファイルのみならず、中に含まれる Synology Office ファイルも同期できます。
Synology Drive Admin コンソールは、Synology Office ファイル以外の修正されたファイルの履歴バージョンを保存します。
Version Explorer により administrators は同期フォルダで修正または削除されたファイルの以前のバージョンを表示して管理することができます。Administrators は特定の日時を選択してデータの履歴を表示でき、ある時点までデータを一括して復元することができます。
Synology Drive Admin コンソールの Version Explorer は administrators が ユーザーの[マイ ファイル] 下にあるファイルとフォルダおよび Synology Drive 下の [チーム フォルダ] にあるファイルとフォルダの以前のバージョンにトレース バックできるようにします。
Administrators は、設定ページで、ユーザー プロファイル、ログ ローテーション規則、およびデータベース場所に基づいて、同期設定をカスタマイズして調整できます。
[設定] > [全般] の順に進み、[電子メール通知サービス] の下で、[セットアップ] をクリックします。システムにより、電子メール通知サービスを構成するように [コントロール パネル] に誘導されます。
サーバー リソースを管理(サーバーの負荷軽減など)するため、管理者は、管理者以外のユーザーが Synology Drive サーバーに接続し、Synology Drive Client や Synology Drive ShareSync などの同期デバイスからデータを同期またはバックアップできないようにできます。
ユーザー アカウントを削除する必要がある場合 (例:従業員が退社する場合)、administrators は [ファイル所有権の転送] を使用して、そのユーザー アカウントの [マイ ファイル] にあるすべてのファイルを別のアクティブなユーザーに転送します。
Administrators は各ユーザーに異なる同期プロファイルを構成し、そしてこの機能を使用してユーザー権限をさらに調整することができます。
[設定] > [共有] の順に進み、[管理者以外のユーザーに対する共有設定] で、管理者以外のユーザーに、ファイルをパブリックまたは内部で共有する権限を含む共有アクセス許可を付与する場合、またはユーザーによるファイルの共有を禁止する場合は、各チェックボックスをチェックします。[共有アクセス許可] で、管理者は特定のユーザーまたはグループを選択してパブリック共有アクセス許可を付与し、パブリック共有リンクのセキュリティ レベルを高めるためにパスワードまたは有効期限の保護ルールを適用できます。[内部共有ルール] で、管理者はユーザーが社内ファイルを共有する方法を、リンクの使用、DSM のユーザーまたはグループの招待、あるいはその両方の中から選択できます。
Synology Drive Admin コンソールは Synology Drive のすべての変更の履歴バージョンを保持しています。そのため、損傷した、あるいは誤って削除された特定のファイルを古いバージョンに復元できます。これらの履歴データは Synology NAS で追加のストレージを必要とします。ファイルのバージョンはファイルのベース バージョンに基づきます。以下のバージョンの場合、差異のあるデータだけが異なった履歴的ファイルバージョンで保持されます。
プラットフォーム | ファイルデータ | Mac 拡張属性 | 実行ビット | 最終変更時間 | UNIX 権限 | Synology ACL | チーム フォルダ権限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Windows | ✓ | - | - | ✓ | - | - | - |
Mac OSX | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | - | - | - |
Linux | ✓ | - | ✓ | ✓ | - | - | - |
DSM (Drive) | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
2 人のユーザーが同時に同じファイルを変更すると、Synology Drive Admin コンソールは 2 人のクライアントが最後に修正した時間を比較して最新のバージョンを保持します。