SVN Server
SVN Server は、簡単かつ効率的にファイルの現バージョンと古いバージョンを保持し、ネットワーク中のリポジトリにアクセスするためのオープン ソースのバージョン制御システムです。データに加えた変更記録を維持できるため、ファイルやディレクトリのバージョンを完全に追跡したり、リポジトリから以前のバージョンに復元したり、改定履歴を保持しながらディレクトリ ツリー全体を移動したり、コピーしたりすることが可能です。
リポジトリの作成
リポジトリは、SVN Server のファイルとディレクトリを一元的に保管しておく場所です。リポジトリ内のファイルに加えた変更内容は、バージョン毎に記録されます。
リポジトリを作成する:
- [追加] をクリックします。
- [全般] タブに次の情報を入力します。
- リポジトリ名:ユーザーが接続先となるリポジトリを識別できるように名前を入力します。
- 認証領域:接続先の認証名前空間の名前を入力します。この認証名前空間は、複数のリポジトリに関連付けされるキーとして使用されます。
- 匿名許可:匿名ユーザーのこのリポジトリへのアクセスを許可するのか、拒否するのかを決定するアクセス権レベルを割り当てます。
- アクセス URL:この URL で目的のリポジトリにアクセスできます。
- [ユーザー] > [追加] をクリックして、このリポジトリにアクセスできるユーザー アカウントを作成します。デフォルトにより、ユーザーは読み取り/書き込みアクセスが許可されます。
制限事項:
- レポジトリ名は大文字と小文字を区別します。また、以下の記号を除き、1~64 のユニコード文字で構成できます:
+!" # $ % & ' ( ) * + , / :; < = > ?@ [ ] \ ^ ` { } | ~
- レポジトリ名の最初の文字にマイナス記号またはスペースは使用できません。また、最後の文字にスペースは使用できません。
- 認証領域名は、いずれも大文字と小文字が区別されます。また、アルファベット、ピリオド (.)、ダッシュ (-)、下線 (_) のみ使用できます。最初と最後の文字としてスペースを使用することはできません。長さは 64 文字以内でなければなりません。
- 現時点では、SVN Server は HTTP と HTTPS プロトコルには対応していません。
リポジトリを削除する:
削除したいリポジトリを選択し、[削除] をクリックします。
注意:
リポジトリを削除すると、選択したリポジトリのデータと設定はすべて完全に削除され、復元することはできなくなります。
設定の変更
既存のリポジトリとユーザー アカウントは変更できます。
リポジトリ設定とユーザー アカウントを編集するには:
変更したいリポジトリをダブルクリックするか、リポジトリを選択して [編集] をクリックします。領域名、匿名許可を変更したり、特定のユーザー アカウントを追加または削除したりすることが可能です。
リポジトリの維持
既存のリポジトリを維持するには、メイン ページで [補修] ボタンを押します。ここには、次のようなオプションがあります。
- パック:スペースを節約し、効率性を高めるために、アーカイブ バージョンを整合します。
注意:
- FSFS フォーマットを使用するリポジトリのみパックできます。
- パックされたリポジトリは、バージョン 1.6 以前の SVN Server ではアクセスできません。
- 確認:データベースで各バージョンを調べて、壊れているバージョンを報告します。
- アップグレード:効率性を高めるために、データベースを最新版にアップグレードします。所要時間は、リポジトリのサイズによります。アップグレードする前に、リポジトリをバックアップするようお薦めします。