キューと監査
キュー
[キュー] ページで、現在キューにあるメッセージについて、次のような情報が表示されます。
- キューにメッセージが入ってきた日時
- メッセージの送信者と受信者
- なぜメッセージは、キューに保持されるのか
キューを表示するには:
キューのステータスは次の3タイプに分類されます。
- 保留:処理待ちのメッセージ。
- アクティブ:メッセージが処理中です。
- 延期:システムがメッセージを配信できなかったため、後から送信します。
注:
- 1 個のメッセージが 2 GB を超えてはなりません。
- 配信エラーの原因は、[説明] フィールドに表示されます。
- デフォルトでは、翌5日間ですべての再配信に失敗した場合、延期されたメッセージは送信者に送り返されます。
- サーバーは、電子メール システム内の別のサーバーについてのキュー情報を提供することができません。
キュー中のメッセージの管理方法:
キューの付いたメッセージは、次の方法で管理できます。
- クリア:キューから選択したメッセージを削除します。
- すべてクリア:キューからすべてのメッセージを削除します。
- 再送信:キューで選択したメッセージを再送します。
- すべて再送:キューからすべてのメッセージを再送します。
- 検索:送信者、受取人あるいは説明別にキュー中のメッセージを検索します。
監査
[監査] ページで、次のことができます。
- Synology NAS を通じて送受信されたメッセージに関するEメールのログを表示して分析。
- admin ログを表示して、どのような変更を管理者が設定にしたのかを知る。
- ログを別のサーバーに転送してバックアップするか、syslog サーバーに転送して集中管理する。
- サーバーのメールを検索して表示し、削除するか、あるいは検査のためにエクスポートする。
- Synology MailPlus Server のシステムのステータスに関する毎日のレポートを生成する。
ログ
[ログ] タブで、送受信された疑わしい電子メールに関するログのエントリをチェックできます。
メール、セキュリティ、管理のログを表示する:
- [検査] > [ログ] の順に進みます。
- トップ メニューからログのタイプを選択します。
- メール ログ:送受信されたメールに関するログ
- セキュリティ ログ:スパム、ウィルス、悪意のあるコンテンツおよび不適切な操作など疑わしいメールのアクティビティに関するログ
- 管理ログ:管理者によって行なわれたサーバー設定の変更に関するログ
- 他のトップ メニューからログのストレージ場所を選択します。
- 内部データベース:Synology NAS 上のシステム デフォルト フォルダに保存されたログ
- 外部データベース:Synology NAS 上のカスタム フォルダに保存されたログ
- 特定のログを見つけるには、右上の検索バーにキーワードを入力するか、あるいは [拡大鏡] アイコンをクリックして詳細検索を実行します。
- ログをバックアップするには、左上隅の [エクスポート] をクリックして HTML ファイルにログをエクスポートしてください。
注:
- メール ログおよびセキュリティ ログ はプライマリ サーバーでのみ利用できます。
使用量分析
[使用量分析] タブでは、MailPlus Server と各メール アドレスあるいはドメインの間の相互作用の分析をすることができます。統計により、メール システム全体の状態をチェックすることができます。
ログ管理
[ログ管理] タブでは、ログ アーカイブと送信設定を構成できます。
ログをアーカイブする:
- [監査] > [ログ管理] の順に進みます。
- [ログ アーカイブを有効にする] にチェックを入れます。
- メール、セキュリティ、admin、および Postfix のログなどのアーカイブ ログを保存するには、[アーカイブ ディスティネーション] として共有フォルダを選択します。
- アーカイブ タスクを実行する時を指定します。
- 設定を保存します。
ログを転送する:
次のディスティネーションにログを送ることができます。
- メール クラスタ中のセカンダリ サーバー:ログ (メール、セキュリティ、admin、および Postfix のログを含む) のコピーが送られます。受信したメール ログとセキュリティ ログは、表示されるデータベースのフォーマットに変換される必要があるということに注意してください。[ログ リスト] タブに進み、変換を実行します。変換が完了したら、[ログ] タブでログを見ることができます。
- syslog server:Postfix ログが送られます。構成に関する詳細はこの記事を参照してください。
ログを循環させる:
Postfix ログの循環をトリガーする条件を設定できます。
- ログのファイル サイズがこれより多い (MB):ログ ファイル サイズが指定した上限に達したら、それは .xz ファイルとしてパックされます。
- ログ ローテーション期間:ログは設定された頻度で .xz ファイルとしてパックされます。
10 個を超える .xz ファイルがアーカイブに保管されると、新しいログのために最も古いものが削除されてスペースが解放されます。
ログ リスト
[ログ リスト] タブでは、ソース別 (メインと受信したログ) とタイプ別 (メール、セキュリティ、admin、および Postfix のログ) に分類されたログを見ることができます。
ログ分類に関する説明は下記をチェックしてください。
- メイン ログ はメール サーバー クラスタのプライマリ サーバー上のログを表します。
- 受信したログは、メール クラスタ中のプライマリ サーバーからセカンダリ サーバーへ転送されたログを表わします。セカンダリ サーバー上で Admin ログを直接見ることができるので、そのための受信したログはありません。
このタブでは、ログ ファイルをダウンロードするか削除することができます。また、[ログ データベースを生成] をクリックしてログ ファイルをデータベース フォーマットに変換することができます。これにより、[ログ] タブでログを見ることができます。
ログ ファイルの削除で重要なログが失われることがある、ということに注意してください。
メール検索
メール検索により、管理者が MailPlus Server でインデックスを付けられたメールをすべて見つけることができます。また、管理者は検索結果を表示、削除、エクスポートすることができます。
インデックスを付けられたメールのみを検索できる、ということに注意してください。一部のユーザーのメールが検索できない場合は、[サービス] > [プロトコル] > [全文検索を有効化] または [アカウント] > [ユーザー ポリシー] の順に進み、関連する設定を確認してください。
メール検索タスクの作成方法:
- [検査] > [メール検索] の順に移動します。
- [+] をクリックしてタスクを作成してください。
- [タスク名]、[検索条件] および [ターゲット ユーザー] を設定します。[ターゲット ユーザー] が設定されない場合、デフォルトですべてのユーザーが検索されます。
- 検索は、タスクの作成直後に開始します。タスクを止めたい場合は、タスクを選択して右のパネル上で [タスク停止] をクリックします。
タスクを [編集]、[コピー]、または [削除] することができます。タスクを再度実行したい場合は、右のパネル上で [検索] をクリックします。
検索結果を表示する方法:
- 完了した検索タスクを選択します。
- 右のパネルで、[タスク レポートをダウンロード] するか、[結果を表示] をクリックして詳細およびアクションを確認することができます。レポートを使用すると、検索したメールの数や削除されたメールなど、タスクの詳細を確認できます。
- [結果を表示] ウィンドウで、各メールを選択するとその詳細が右のセクションに表示されます。オリジナルのメールあるいはその添付ファイルをダウンロードするか、あるいは新しいウィンドウでメールを開くことができます。
検索結果をエクスポートする:
重要な検索結果は、常にエクスポートし、将来のニーズに備えて、ローカルデバイス上でバックアップファイルとして保存することをお勧めします。
- タスクを選択し、右側のパネルで [結果を表示] をクリックします。
- メールを選択し、上部のツールバーの [エクスポート] をクリックして、メール リストと元のメールをローカル デバイスにエクスポートします。
[エクスポート] の横にある矢印アイコンをクリックすると、メール リストと元のメールの両方をエクスポートするかどうかを指定できます。
- 「export.zip」という名前のファイルがローカル デバイスに保存されます。ファイルを抽出した後、EML 形式のオリジナル メールと CSV 形式のメール リストを取得できます。
検索結果をインポートする:
検索結果をエクスポートしてローカルデバイスに保存した場合は、必要に応じてリストをインポートしてメールをチェックできます。
- ごみ箱アイコンの横にある [タスクのインポート] をクリックします。
- メール リストを CSV 形式でアップロードし、タスク名を入力します。
- [インポート] をクリックします。
- インポートが完了すると、リストの一番上にタスクが表示されます。
レポート
[レポート] タブでは、システムがログを定期的に送信するよう設定することで、システム ステータスとそのトラフィックを追跡することができます。
メールでログを送信する:
- [日誌を有効にする] にチェックマークを付けます。
- 配信時間と受信者のEメール アドレスを指定します。
- 設定を保存します。