メールの移行(*管理者のみ)
電子メールは、集中管理を行うために、外部ソース(例:Gmail またはオンプレミスのメール サーバー)から MailPlus Server に移行することができます。
タスクのセットアップ
[サーバー管理] > [メールの移行] > [作成] で、メール移行タスクを作成します。タスクのセットアップ方法については、次のセクションを参照してください。
全般的なタスク設定を定義する:
[全般] に移動して基本タスク情報を指定する:
- タスク:タスク名をカスタマイズします。
- サーバー タイプを選択:Gmail のような外部メール プロバイダーや Microsoft Exchange のような自己所有型のメール サーバーから選択します。
- サーバー アドレス:ソース サーバー IP アドレスまたはドメイン名を指定します。
- ポート:ソース サーバー ポートを指定します。
- セキュア接続 (SSL) を有効にする:選択して SSL 接続で電子メールを移行します。
- IMAP パス プレフィックス:ソース サーバー タイプによって、IMAP パス プレフィックス(すべてのフォルダに共通プレフィックス。通常は、フォルダ名の IMAP ネームスペースとして使用されます)を指定します。
- オンプレミスの IMAP サーバーおよび Microsoft Exchange サーバー:サーバー設定に移動して、この情報を調べます。
- サードパーティの電子メール サービス:Gmail および Yahoo Mail には、ブランク IMAP パス プレフィックスがあります。その他のサービスには、
[INBOX]
(一般的に使用)を入力するか、詳細については関連のドキュメントを参照してください。
- 委任アカウントでメールを移行する(Microsoft Exchange):選択して、その他すべてのソース アカウントの完全なアクセス権限を持つ委任アカウントを指定します。委任アカウントを使用することで、事前に各ソースアカウントのアクセス権限を取得せずに電子メールを移行できます。
- 毎時限で移行するアカウント:各作業セッションで移行されるアカウントの数を定義します。
- 各アカウントで移行するメールボックス:各ソース アカウントで移行されうメールボックス名を定義します。
- 電子メール移行のスケジュール設定:混雑時間を避けるために、タスクを実行するスケジュールを設定します。
注意:
- タスク名は、「..」または「.」としては指定できません。
- タスク名には、次の文字を含めることはできません: / \ : "
- ソースのサーバーの容量に合わせて、[毎時限で移行するアカウント] および [各アカウントで移行するメールボックス] を定義します。例えば、Microsoft Exchange Server 2013 では、各アカウントに対して最大 16 のメールボックスを移行できます。
- 成功または失敗の通知を送信するには、[SMTP を有効にする] が選択されています([プロトコル] > [SMTP])。
- サーバー アドレスの IP アドレスを提供する場合は、成功または失敗の通知は送信されません。
- ソース メール サーバーが Work/G Suite または Yahoo! の Gmail/Google アプリであるときは、以下の追加要件を考慮します。
- Work/G Suite の Gmail/Google アプリ:移行するアカウントすべては、[よりセキュリティ レベルの低いアプリにアクセス] をオンにしています(こちらを参照)。またはアプリ パスワード(こちらを参照)があります。
- Yahoo!:移行するアカウントすべては、[よりセキュリティ レベルの低いサインインを使用するアプリを許可する] をオンにしています(こちらを参照)。またはアプリ パスワード(こちらを参照)があります。
電子メールおよびメールボックス フィルターをセットアップする:
[フィルタ] に移動して、移行する電子メールおよびメールボックスを指定:
- [指定日の前に受信したメールをスキップ] および [指定日の後に受信したメールをスキップ]:移行において、指定した日付の前または後に受信したメールをスキップします。指定した日付に受信したメールはスキップされません。
- [ ごみ箱のメールをスキップ] および [スパム メールをスキップ]:RFC6154で定義されている「\Trash」または「\Junk」属性を持つメールボックスをスキップします。
- 最大メールサイズ(KB):選択して、指定したサイズを超えない電子メールを移行します。
- メールボックス フィルターを有効化する:選択して、キーワードでスキップまたは移行するメールボックスを決める:
- フィルター ポリシー[キーワードでメールボックスをスキップ] または [キーワードでメールボックスを移行] を選択します。
- キーワードを設定:クリックして、2 つのセクションからフィルター ポリシーの微調整を行います:
- キーワード:ここでキーワードを追加して、フィルター ポリシーにしたがって一致したメールボックスを処理します。
- 例外:ここでキーワードを追加することで、一致したメールボックスがフィルター ポリシーに従って処理されなくなります。
注意:
- フィルターとして正規表現を設定することができます。正規表現(例:/^RegExp$/)の前後にスラッシュ(/)を追加する必要があります。
移行通知を受信する:
[通知]に移動して、各アカウントの移行結果を知るために通知サービスをセットアップします。
- 成功通知を送信する:選択して、各アカウントのメール移行が完了したときに通知を受信します。通知の送信先を決めることができます。
- 失敗の通知を送信する:選択して、各アカウントのメール移行が失敗したときに通知を受信します。通知の送信先を決めることができます。
ユーザー リストをインポートする:
まず、以下の要件に従ってユーザー リストを準備します。
- ユーザー リストは CSV ファイルである必要があります。Microsoft Excel または Google スプレッドシートで生成できます。
- ひとつの列でユーザー アカウント情報のひとつをリストします。
- 左から右に、各ユーザーの次のタイプの情報をリストします:ソース アカウント、ソース アカウント パスワード、関連の MailPlus Server アカウント。
- 各種情報はコンマ(,)で区切ります。
- ソース サーバー タイプは、Microsoft Exchange に設定され、[委任アカウントでメールを移行する] が有効化されると、ソース アカウントのパスワードを省略できます(例:source_account_X、MailPlus_Server_account_X)。
そして、次のような有効なユーザー リストがあります:
source_account_1, source_account_1_password, MailPlus_Server_account_1 |
source_account_2, source_account_2_password, MailPlus_Server_account_2 |
source_account_3, source_account_3_password, MailPlus_Server_account_3 |
... |
source_account_N, source_account_N_password, MailPlus_Server_account_N |
最後に、[ユーザー リスト] に移動して、ユーザー リストをインポートしてチェックします。
- インポート:クリックして、ソース アカウント、ソース アカウント パスワード、関連の MailPlus Server アカウントを指定する ユーザーリストをインポートします。
- 削除:クリックして、不要なユーザー データを削除します。
- チェック:クリックして、すべてのインポートしたソース アカウントが適切で、すべての関連した MailPlus Server アカウントが有効化されているかどうかをチェックします。
注意:
- ソース アカウントまたは関連した MailPlus Server アカウントには、":" 文字を含めることはできません。
タスク管理
メールの移行タスクが完全にセットアップされたら、これを管理して、そのステータスを表示することができます。
タスク ステータスを表示する:
タスク ステータスを表示するには、[サーバー管理] > [メールの移行] に移動します。タスク サマリおよびロゴを参照するには、[情報](ドキュメント アイコン) をクリックします。
タスクを実行する:
- [サーバー管理] > [メールの移行] を選択します。
- タスクを選択して、[開始] をクリックします。
注意:
- 移行エラーを避けるには、メール移行中に以下のいずれかを実行します:
- MailPlus Server で IMAP/POP3 設定を変更
- ソース メール サーバーで電子メールを移行または削除