クラスタ ページは high-availability クラスタの概要を説明するものです。このページは4つのセクションに分かれるもので、クラスタ ステータス、ホスト使用状況、および最近のシステム ログの詳細を提供します。また、このページでクラスタを管理できます。
ページのトップに high availability クラスタの全体的ステータスがあります。システムが期待通りに動作しているかどうか、およびシステムが異常になったときに解決策が提供されているかどうかをチェックできます。
ステータス | 説明 |
---|---|
正常 | クラスタは正常です。データはホスト間で複製され、自動フェイルオーバーが利用可能です。 |
処理中 | システムは、データ複製や、ボリューム修復/拡張など一部の操作を処理中です。自動フェイルオーバー機能は利用できません。 |
更新中 | システムまたはパッケージのアップグレード中です。自動フェイルオーバー機能は利用できません。 |
警告 | システムはクラスタにエラーを検出しましたが、サービスはまだ実行されています。自動フェイルオーバーが利用できない可能性があります。そして、エラーをできるだけ早く解決する必要があります。 |
重大 | システムはクラスタの1つまたは複数で重大なエラーを検出しました。そして、ホストは通常のサービスを実行できません。できるだけ早く、すべてのエラーに対処しなければなりません。システムがsplit-brainエラーに遭遇した可能性があります。これは通常ネットワークの不具合で引き起こされ、各ホストのうちのどのホストがアクティブ サーバーとして実行されているのか決定できなくなることがあります。この場合、すべてのサービスが、問題が解決されるまでさらなるデータの競合を避けるために中断されます。 |
システムのエラーを示す一般的な異常状態を以下に示します。複数のエラーが検出された場合は、最も注意が必要なエラーのみが表示されます。これは、できるだけ早く解決する必要があります。
警告/エラー | 説明 | 提案された解決策 |
---|---|---|
監視されたサービスのエラー | 監視されたサービスでエラーが発生しました。利用可能なモニターされるサービスは、SMB、AFP、FTP、NFS and iSCSI LUN です。 | 誤りは時に一時的なことがあり、サーバーを再起動することによって解決できることがあります。問題が継続する場合は、Synology テクニカル サポートにお問い合わせください。 |
ストレージ スペースの劣化 | アクティブ サーバーかパッシブ サーバーのストレージ スペース(RAID Group、ディスク グループ、ボリューム、iSCSI LUN、SSD キャッシュなど)が劣化しています。詳細は Synology High Availability のストレージ ページをご覧ください。 | ホストで故障したドライブを交換し、[ストレージ] タブでボリューム/LUN を修復してください。 |
ストレージ スペースがクラッシュしました | パッシブ サーバーのストレージ スペース(RAID Group、ディスク グループ、ボリューム、iSCSI LUN、SSD キャッシュなど)がクラッシュしています。詳細は Synology High Availability のストレージ ページをご覧ください。 | パッシブ サーバーで故障したドライブを交換し、[ストレージ] タブでボリューム/LUN を修復してください。 |
パッシブ サーバーを検出できなかったとき | このエラーは、パッシブ サーバーがオフラインであるか、パッシブ サーバーが Heartbeat に接続できない場合に発生します。この場合、自動フェイルオーバー機能は利用できません。 | パッシブ サーバーに電源が入っていて、クラスタと Heartbeat の接続がホスト間で適切に接続されていることを確認してください。 |
データをパッシブ サーバーに複製できないとき | このエラーは、ストレージ ボリュームまたはドライブが故障したときに発生します。この場合、自動フェイルオーバー機能は利用できません。詳細は Synology High Availability のストレージ ページをご覧ください。 | パッシブ サーバーのストレージ ステータスをチェックし、検出されたエラーがあれば、不具合を起こしたドライブを修理してください。 |
クラスタにパッシブ サーバーがない | パッシブ サーバーが high-availability クラスタから切り離されていると、このステータスが表示されます。この場合、自動フェイルオーバー機能は利用できません。 | [管理] > [パッシブ サーバーを追加] をクリックし、パッシブ サーバーを追加してクラスタを作成してください。パッシブ サーバーを追加すると、完全なデータ同期が必要になります。同期が完了するまで、自動フェイルオーバー機能は利用できません。 |
このセクションは、シミュレーションされたイラストとクラスタ接続に関する基本情報を示します。システム エラーがあると、警告/重大アイコンも表示されます。
このセクションでは、Heartbeat 接続ステータス、転送速度、およびレイテンシも見ることができます。
クラスタ情報セクションには、クラスタを操作するための下記の2つのボタンがあります。
このグリッドでは、2つのホストの重要なリソースの利用率をモニターできます。理論的には、ホストのリソース利用率は相関していますが、アクティブ サーバーの統計値が通常はより高くなります。これはそれがすべてのサービスの実行に責任を持っているためです。この部分では以下の利用率情報を調べることができます。
5つの一番最近のログがこのセクションにリストされるので、最近のクラスタ アクティビティが一目で分かります。情報は日時、ユーザー、およびイベントの詳細を含んでいます。イベントが発生して、クラスタの一番最近のアクティビティを追跡したいときに、このセクションは役に立ちます。
ログのすべての記録については、[ログ] タブを参照してください。