概要
このページには、high-available クラスタとメンバー サーバーに関する基本的な情報が表示されます。またこのページには、high-availability クラスタやメンバー サーバーで作成、削除、補修するためのツールもあります。
High Availability クラスタの状態
このフィールドでは、high-availability クラスタの全体的な状態を確認することができ、エラー発生時には警告します。このフィールドに表示される状態は次のとおりです。
ステータス |
説明 |
スタンドアローン |
サーバーは high-availability クラスタに接続されていません。 |
正常 |
high-availability クラスタの全体的な状態は良好です。アクティブ サーバーからパッシブ サーバーへ、データは正常に複製されています。 |
準備中 |
このサーバーは high-availability クラスタに接続されていますが、データの初期複製が完了していません。この段階ではサーバーの切替えを行うことはできません。詳しくは、スイッチオーバーを参照してください。 |
読み込み中 |
システムはクラスタ状態を読み込んでいます。スイッチオーバーは、読み込みが完了するまで実行できません。 |
警告 |
HA クラスタの状態が異常ですが、サービスはまだ稼働しています。 |
危険 |
アクティブ サーバーとパッシブ サーバーの両方が故障しています。high-availability クラスタが正常に作動していません。ストレージ スペース(RAID Group、ディスク グループ、ボリューム、iSCSI LUN)のすべての状態を確認してください。 |
警告メッセージ
次の表は、システムでエラーが発生したときに表示される警告メッセージをまとめたものです。複数のメッセージが表示されたら、進む/戻るボタンを使ってそれぞれのメッセージを切り換えてください。
警告/エラー |
説明 |
監視されたサービスのエラー |
監視されたサービスでエラーが発生しました。 |
ストレージ スペースの降等 |
アクティブ サーバーかパッシブ サーバーのストレージ スペース(RAID Group、ディスク グループ、ボリューム、iSCSI LUN、SSD キャッシュなど)が降等しています。[ストレージ状態] ページを確認してください。 |
ストレージ スペースがクラッシュしました |
アクティブ サーバーかパッシブ サーバーのストレージ スペース(RAID Group、ディスク グループ、ボリューム、iSCSI LUN、SSD キャッシュなど)がクラッシュしています。[ストレージ状態] ページを確認してください。 |
パッシブ サーバーを検出できなかったとき |
このエラーは、受動サーバーがオフラインであるか、受動サーバーが Heartbeat 接続で接続できない場合に発生します。この場合、サービスの切替えは行われません。 |
データをパッシブ サーバーに複製できないとき |
このエラーは、ストレージ ボリュームまたはディスクが故障したときに発生します。この場合、サービスの切替えは行われません。[ストレージ状態] ページを確認してください。 |
パッシブ サーバーが選択されていません |
パッシブ サーバーが high-availability クラスタから切り離されていると、この状態が表示されます。この場合、サービスの切替えは行われません。パッシブ サーバーを再接続するには、[維持] ドロップダウン メニューをクリックして、[接続] をクリックします。パッシブ サーバーを再度接続した場合は、データの完全複製を行う必要があります。 |
High Availability クラスタの情報
このフィールドは high-availability クラスタの状態の下にあり、クラスタについての基本的な情報を表示します。high-availability クラスタがない場合は、このフィールドには high-availability クラスタの機能についての説明だけが表示されます。
このフィールドには、次の情報が表示されます。
- クラスタ サーバー名:high-availability クラスタが使用するサーバー名です。
- クラスタ IP アドレス:high-availability クラスタが使用する IP アドレスです。サービスを実行しているサーバーに関係なく、この IP を使って high-availability クラスタに接続することができます。
- ビルド時間:high-availability クラスタが構築された日時です。
High Availability クラスタの操作ボタン
次の3個のボタンは、high-availability クラスタ情報の下にあります。
- HA クラスタの作成: high-availability クラスタがない場合に、このボタンをクリックすると、2 台のサーバーを組み合わせて high-availability クラスタを作成することができます。high-availability クラスタの作成については、Synology High Availability ウィザードをご覧ください。
- 管理:このボタンは、high-availability クラスタが既に存在していなければ有効になりません。次のオプションがあります。
- 管理ウィザード:各管理手続きの仕方を案内するウィザードが起動します。
- 切り替え:アクティブ サーバーからパッシブ サーバーへサービスを切り換えます。切替えを行う間、アクティブ サーバーはサービスを停止し、新しいパッシブ サーバーとなります。次に古いパッシブ サーバーが新しいアクティブ サーバーとなって、high-availability クラスタのサービスを提供します。このオプションは、パッシブ サーバー ステータスが エラー状態にあるか、選択されていないときには使用できません。
- DSM の更新: Opens the [コントロール パネル]の[DSM アップデート]のページが開きます。ここから、両方のサーバーを更新できます。
- HA クラスタをシャットダウン:アクティブ サーバーとパッシブ サーバーの両方をシャットダウンします。
- 警告音を無効にする:エラーがアクティブまたはパッシブのサーバーで起きた場合にだけ、このオプションは利用可能です。エラー発生時にいずれかのサーバーの警告音を止めます。後で他のエラーが発生すると、サーバーは再び警告音を鳴らします。
管理ウィザード
管理ウィザードは、以下の管理プロセスをガイドします。
- クラスタを管理:
- アクティブ サーバーからパッシブ サーバーに変更する:アクティブ サーバーからパッシブ サーバーへサービスを切り換えます。切替えを行う間、アクティブ サーバーはサービスを停止し、新しいパッシブ サーバーとなります。次に古いパッシブ サーバーが新しいアクティブ サーバーとなって、high-availability クラスタのサービスを提供します。このオプションは、パッシブ サーバー ステータスが エラー状態にあるか、選択されていないときには使用できません。
- アクティブ サーバーとパッシブ サーバーで DSM を更新: Opens the [コントロール パネル]の[DSM アップデート]のページが開きます。ここから、両方のサーバーを更新できます。
- HA クラスタを削除: クラスタの接続を解除します。リブート後に2つのサーバーが独立して動作します。
- 新しいパッシブ サーバーを追加パッシブ サーバーをクラスタに追加します。このオプションは、high-availability クラスタにパッシブ サーバーがない場合にのみ機能します。
- high-availability クラスタからパッシブ サーバーが切り離されます。クラスタからパッシブ サーバーが切り離されます。Bind を解除した後、再び high-availability クラスタにサーバーを接続すると、データを再度複製し直す必要があります。このオプションは、既存のパッシブ サーバーを新しいサーバーと交換する場合にのみ使用されるようお薦めします。
- 両サーバーを別の場所に移します: クラスタに移す必要がある場合はこのオプションを選択してください。両方のサーバーが操作後にシャットダウンします。
- アクティブ サーバーの管理:
- アクティブ サーバーをシャットダウンします。
- アクティブ サーバーをリブートします。
- アクティブ サーバーで故障したコンポーネントをアップグレード/置換します:このオプションを実行すると、アクティブ サーバーがシャットダウンされます。
- パッシブ サーバーの管理:
- パッシブ サーバーをシャットダウンします。
- パッシブ サーバーをリブートしてください。
- パッシブ サーバーで故障したコンポーネントをアップグレード/置換します:このオプションを実行すると、パッシブ サーバーがシャットダウンされます。
注:
- high-availability クラスタを削除してしまうと、新しく high-availability クラスタを作成するときに再度データを完全複製する必要があります。
- パッシブ サーバーをシャットダウンするか、切り離すと、アクティブ サーバーでエラーが発生したときにサービスを切り換えられません。
サーバーとデータ複製の状態
このセクションには、アクティブ サーバーとパッシブ サーバーの状態、サーバー間でのデータ複製の流れを示す図が表示されます。
データの複製図は、次の状態を意味しています。
- データが正常に複製されているとき:アクティブ サーバーからパッシブ サーバーへデータが流れています。
- データが複製されていないとき:データ フローの画像がありません。
サーバー情報
このセクションはサーバー画像の下にあり。アクティブ サーバーとパッシブ サーバーについての情報が表示されます。パッシブ サーバーが選択されていない場合は、このセクションはN/A となります。
- サーバー名:Synology サーバーの名前です。
- 製品型番:Synology サーバーのモデル名です。
- シリアル番号:Synology サーバーのシリアル番号です。
- ファンの状態:サーバーの冷却ファンの状態です。ファンが故障すると、警告が表示されます。ファンが故障した場合は、お近くの販売店までお知らせください。
- 温度:Synology サーバーの温度です。
- 電源の状態:サーバーの電源が正常に機能しているかどうかを示します。このモデルのサーバーには 2 個の電源が装備されており、どちらか 1 つが故障すると警告が発せられます。