Glacier Backup
Amazon Glacier は低コストながら、安全で強固なデータストレージを提供します。Amazon Glacier アカウントにファイルをバックアップすることにより、Glacier Backup が Synology NAS のスペースを節約してくれます。また、不測の事態によるデータ消失防止策として、偶発危機計画を提供します。
はじめましょう
Glacier Backup をご使用になる前に、Amazon Glacier アカウントを登録する必要があります。Amazon Glacier についての詳細は、ここをご覧ください。
概要
概要ページには、警告、予約したバックアップ時間、復元タスクの状態など、バックアップ タスクの状態に関する情報が表示されます。
バックアップ タスクの管理
このセクションでは、Synology NAS に保管されているデータを Glacier にバックアップする方法を説明します。
初めて共有フォルダを Glacier アカウントにバックアップするときは、共有フォルダの完全なコピーがアップロードされます。次回のバックアップからは、編集したファイルだけがアップロードされます。
バックアップ ソースまたは復元先としてリモート フォルダを使用することはできません。
バックアップタスクを作成する:
- [バックアップ] ページを開きます。
- [操作] をクリックした後、[作成] を選択します。
- バックアップ ウィザード の指示に従って設定を完了すると、選択した共有フォルダのアップロードが開始されます。アップロードの所要時間はその都度変わります。
バックアップ タスクの名づけルール:
バックアップ タスクの名前には、1 から 32 個のユニコード文字を使用できます。また、次の文字は使用できません:! " # $ % & ' ( ) * + , / : ; <= > ? @ [ ] \ ^ ` { } | ~.
バックアップ先にバックアップ ファイルを保持する:
ソースからファイルを削除する場合、バックアップ先からもバックアップ ファイルを削除するには、このオプションを無効にしてください。ただし、Amazon Glacier の価格ポリシーにより、アップロード後 3 か月以内にバックアップしたファイルを削除すると、Amazon から早期削除料金を課金されます。このような費用を発生させないためには、[バックアップ先にバックアップ ファイルを保持する] オプションを無効にして、バックアップしたファイルをバックアップ先に3か月間置いておくと、3 か月後に自動的に削除されます。
バックアップタスクを編集する:
- [バックアップ] ページを開きます。
- 編集するバックアップタスクを選択します。
- [操作] をクリックして、[編集] を選択します。
- タスク名、バックアップする共有フォルダ、予約バックアップなどの設定を変更します。
- [OK] をクリックして終了します。
バックアップタスクを削除する:
- [バックアップ] ページを開きます。
- 削除したいバックアップタスクを選択します([Ctrl] キーを押したまま、複数の項目を選択します)。
- [操作] をクリックした後、[削除] を選択します。
- 開いた画面で次の操作を行ってください。
- タスクを削除:Synology NAS からのみタスクを削除します。
- Glacier サーバーからバックアップ ファイルを削除:バックアップ タスクに関連したファイルを Glacier サーバーから削除します。
- [適用] をクリックします。
今すぐバックアップタスクを実行する:
- [バックアップ] ページを開きます。
- 実行したいバックアップタスクを選択します([Ctrl] キーを押したまま、複数の項目を選択します)。
- [今すぐバックアップする] をクリックします。
バックアップタスクをキャンセルする:
Glacier Backup がタスクを完了するまでには時間がかかります。この機能を使って、実行中のバックアップを中止することができます。
- [バックアップ] ページを開きます。
- キャンセルしたいバックアップタスクを選択します([Ctrl] キーを押したまま、複数の項目を選択します)。
- [キャンセル] をクリックします。
注:
[コントロール パネル] > [共有フォルダ] で Glacier Backup のバックアップ先である共有フォルダの名前を変更したり、削除したりすると、バックアップが失敗します。
複数の部分に分かれた各パートのデフォルトのアップロード サイズは 512MB です。ネットワーク環境が安定しない場合は、値を下げてください。
Glacier サーバーからファイルを復元する
Glacier アカウントにバックアップしてあるファイルをダウンロードして、Synology NAS に復元することができます。このようにすると、削除したファイルを復元したり、新しい Synology NAS にダウンロードしたりすることが可能になります。この機能は、Synology NAS にバックアップ タスクがあり、関連付けられたファイルが Glacier アカウントにバックアップされていなければ使用できません。アーカイブを復元するには [復元] タブを選択し、特定のファイルやフォルダだけなら [エクスプローラ] タブを選択します。
ファイルを修復するには:
- 復元 ページに移動します。
- [復元] をクリックします。
- 復元ウィザードに従ってバックアップ タスクを選択し、Glacier サーバーから Synology NAS にファイルを復元します。ファイルの復元には、4、5 時間かかります。
バックアップタスクを回収する:
誤ってバックアップ タスクを Synology NAS から削除してしまった場合、または既存のバックアップ タスクを新しい Synology NAS にダウンロードしたい場合は、この機能を使って Glacier アカウントに保存されたすべてのタスクをダウンロードすることができます。
- 復元 ページに移動します。
- [タスクを取得] をクリックします。
- Glacier のキーを入力し、範囲を選択します。
- [適用] をクリックします。
ファイルを新しい Synology NAS に復元するには:
バックアップ ファイルを新しい Synology NAS に復元するには、[復元] を選択して [タスクを取得] をクリックします。すると、別の Synology NAS で作成したバックアップ タスクをダウンロードできます。バックアップ タスクを取得したら、ファイルを新しい Synology NAS に復元できます。バックアップの復元については、上記の説明をお読みください。
注:
- [コントロール パネル] > [共有フォルダ] で復元先である共有フォルダの名前を変更したり、削除したりすると、復元が失敗します。
- 取得したタスクではバックアップを実行することはできません。この制限は、同じ値のファイルを複数のタスクがバックアップすることを防止し、すでにバックアップされているファイル上書きしないようにするためのものです。取得したタスクでバックアップを実行する必要がある場合は、[サポート センター] > [連絡先サポート] を選択してください。
エクスプローラ ページでファイルやフォルダを管理する
バックアップしたファイルを参照する:
- [エクスプローラ] ページを開きます。
- 参照するバックアップソースを選択します。
- 表示するファイルまたはフォルダを選択します
バックアップしたファイルを復元する:
- 復元するファイルまたはフォルダを選択します
- [復元] をクリックして、ファイルやブラウザをジョブ キューに追加します。
- [キュー] タブを選択し、[スタート] をクリックすると、ジョブを 1 つずつ実行できます。
バックアップしたファイルを削除する:
- 削除するファイルまたはフォルダを選択します。
- [削除] をクリックして、ファイルやブラウザをジョブ キューに追加します。
- [キュー] タブを選択し、[スタート] をクリックすると、ジョブを 1 つずつ実行できます。
規則と制限
- タスクがジョブ キューに追加されると、データは復元も削除もできません。参照のみ可能です。
- バックアップ ソースを変更すると、新しいジョブを作成することはできません。[エクスプローラ] ページを終了するか、ジョブを開始する前に Glacier アプリケーションを終了してください。
- 実行されているジョブは削除できません。
- タスクがバックアップまたは復元ページで実行されている場合は、[エクスプローラ] ページでファイルを復元、削除することができません。
- 暗号化した共有フォルダは参照も復元もできません。削除することだけ無効です。
- リモート ファイルをバックアップ ソースとして選択したり、または復元先としてフォルダを使用ことはできません。
- タスクはパッケージがアップグレードされた後で更新されます。アップグレード中はタスクをバックアップ、復元、参照、削除することはできません。タスクのアップグレードに失敗した場合は、[サポート センター] > [連絡先サポート] を選択してください。
ログ
ログ ページには、バックアップ タスクの状態に関する過去のアクティビティが表示されます。ログ メッセージは、次のボタンで管理できます。
- 再読み込み:ログ メッセージのリストを更新します。
- 消去:すべてのログ メッセージが消去されます。
- エクスポート:ログ メッセージのコピーをローカル コンピュータにダウンロードします。