Git Server
Git はオープン ソースの配布版コントロール システムです。これを使用すると、ソフトウェアのソース コード、ドキュメント、あらゆる種類のファイルをコンピュータ上に保持できます。Git では、比較的簡単に別のグループのユーザーと同時に協働することができます。
Git リポジトリを作成する:
- 管理者の権限を持つアカウントで DSM にサインインします。
- [コントロール パネル] > [Terminal と SNMP] > [Terminal] の順に進み、[SSH サービス] を有効化します。
- [コントロール パネル] > [共有フォルダ] の順に進み、Git リポジトリ用の共有フォルダを作成します。
- 下記のコマンドを入力して、コンピュータ上で、SSH 経由で Synology NAS にアクセスします。
ssh [Synology NAS admin ユーザー名]@[Synology NAS IP アドレスまたはホスト名] -p [SSH のポート番号]
例:
ssh myadminuser@192.168.1.2 -p 22
- ステップ3で作成した共有フォルダに現在のディレクトリを変更するには下記のコマンドを入力します。
cd /[ボリューム名]/[共有フォルダ名]/
例:
cd /volume1/mysharefolder/
- Git リポジトリ用にコンピュータへフォルダを作成するには、下記のコマンドを入力します。
mkdir [共有フォルダ名]
- 新しいフォルダに現在の場所を変更するには下記のコマンドを入力します。
cd [フォルダ名]
- 下記のコマンドを入力して、ステップ6で作成した共有フォルダの下に Git ベア リポジトリを作成します。
git init --bare
注:
- ルート権限で上記のコマンドを実行しないでください。
ユーザーに Git の使用を許可する:
- 管理者の権限を持つアカウントで DSM にサインインします。
- [コントロール パネル] > [Terminal と SNMP] > [Terminal] の順に進み、SSH 経由で Git リポジトリにアクセスするユーザーに対して [SSH サービス] を有効化します。
- [コントロール パネル] > [ユーザーとグループ] の順に進んで、ユーザーを作成します。Git リポジトリの [読み取り/書き込み] 権限をユーザーの共有フォルダに付与します。
- [パッケージ センター] > [インストール済み] の順に進んで、[Git Server] パッケージを開きます。
- ユーザーが、git-shell 経由でリポジトリにアクセスすることを許可します。
注:
- デフォルト ユーザー (ルート、admin、およびゲスト) の権限は編集することができません。
- Git Server 用のユーザーの権限リストを除き、Git Server 用のすべての操作は、DSM のデスクトップの代わりに SSH によって行なわれます。
- Git ユーザーは、git-shell と呼ばれるシェル ツールを使った Git 関連の操作しかできません。このログイン シェルは、そのアカウントが Git 操作にのみ使用されるように、Git ユーザーに適用されます。その結果、Git ユーザーは SSH 接続を使って Git リポジトリをプッシュ、プルすることしかできず、DSM にフルアクセスすることはできません。
DSM から Git リポジトリをローカル ディレクトリにクローンする方法:
- Git コンピュータにインストールします。
- Synology NAS に置かれた Git リポジトリにアクセスします。リポジトリにアクセスするために、以下を確かめてください。
- SSH サービスが有効化されている。
- 使用するユーザー アカウントはリポジトリへのアクセスの許可を持っている。
- 使用するユーザー アカウントは、リポジトリがある場所の共有フォルダで [読み取り/書き込み] 権限を持っている。
- DSM からローカル ディレクトリにリポジトリのクローンを作成するには、下記のコマンドを入力します。
git clone ssh://[ユーザー名]@[Synology NAS IP のアドレスまたはホスト名]:[リポジトリ]
例:
git clone ssh://mygituser@192.168.1.2:/volume1/mysharefolder/myrepo1
- 下記のコマンドでローカル ディレクトリからリポジトリにアクセスすることができます。
cd [お使いのリポジトリ]
例:
cd /volume1/mysharefolder/myrepo1