ゾーン

このページでは、ゾーンを作成して編集することで、ドメイン名を管理するオプションを設定できます。ゾーンとはドメイン名領域の一部のことで、ドメインネーム サーバーが権威を持ち、完全な情報を維持している領域です。DNS Server で Synology NAS にゾーン ファイルを作成し、保存、管理してください。

ゾーンの作成

ゾーンは 3 つのタイプに分けられます。Master ゾーン、Slave ゾーン、転送ゾーンです。Master ゾーンには、ゾーン ファイルに必要な情報があります。Slave ゾーンは、Master ゾーンからゾーン ファイルをコピーします(「ゾーン転送」など)。転送ゾーンは DNS クエリーを特定のフォワーダーに転送します。

新しく Master ゾーンを作成する:

  1. [作成] をクリックします。
  2. [Master ゾーン] を選択します。
  3. 以下の設定を編集します。
  4. [保存] をクリックして、設定を保存します。

ドメインの名付けルール:

ドメイン名はラベルと呼ばれるどっとで区切られた1個以上のセクションで構成されます。たとえば、john.synology.com の「john」のようになります。ドメイン名には、文字、数字、ダッシュ(-)、点(.) を含め、253 個の Unicode 文字を使用できます(先頭以外)。ドメイン名には 127 個のラベルを使用できます。それぞれのラベルには、63 文字を使用できます。

クライアントがインターネット上であなたのサーバーを見つけ出せるように、登録したドメイン名を入力してください。

逆引きドメインと PTR リソース レコード:

PTR レコードは、IP アドレスを相当するホストの FQDN(完全修飾ドメイン名)に変換します。スパム メールの量を削減する場合、一部のメール プロバイダーは発信者 IP アドレスを認証することがあります。発信者 IP アドレスに PTR レコードまたは正引き結果が含まれておらず、逆引き解決が異なる場合は、電子メール プロバイダーがこの IP アドレスから送信されたメッセージをブロックします。逆引きドメイン解決を導入したい場合は、インターネット サービス プロバイダーにお問い合わせください。

新しく Slave ゾーンを作成する:

  1. [作成] をクリックします。
  2. [Slave ゾーン] を選択します。
  3. 以下の設定を編集します。
  4. [保存] をクリックして、設定を保存します。

新しく転送ゾーンを構築する:

  1. [作成] をクリックします。
  2. [転送ゾーン] を選択します。
  3. 以下の設定を編集します。
  4. [保存] をクリックして、設定を保存します。

注:

ゾーンのインポートとエクスポート

ゾーンはローカル コンピュータにエクスポートして、DNS Server でインポートすることができます。このようにすると、既存のゾーン ファイルで別々のデバイスにゾーンを作成することができます。

リソース レコードをエクスポートするには:

  1. ゾーンを選択します。
  2. [エクスポート ゾーン] をクリックします。
  3. [リソース レコード] を選択します。

注:

ゾーン全体の設定をエクスポートする:

  1. エクスポートするゾーンを選択します。
  2. [エクスポート ゾーン] をクリックします。
  3. [ゾーン全体の設定] を選択します。

リソース レコードをインポートする:

  1. [作成] をクリックします。
  2. [インポート ゾーン] を選択します。
  3. [リソース レコード][ファイル タイプ] メニューから選択します。
  4. ゾーンの詳細を入力し、ローカル コンピュータからゾーン ファイルを選択します。
  5. [保存] をクリックして終了します。

注:

ゾーン全体の設定をインポートする:

  1. [作成] をクリックします。
  2. [インポート ゾーン] を選択します。
  3. [ゾーン全体の設定][ファイル タイプ] メニューから選択します。
  4. [保存] をクリックして終了します。

ゾーンの管理

ここでは、ゾーンの詳細を編集したり、ゾーンを有効/無効にしたり、SOA レコードやリソース レコードを作成したりする方法を説明します。

ゾーンの設定を編集する:

  1. ゾーンを選択し、[編集] をクリックします。
  2. [ゾーンの設定] をクリックします。
  3. 以下の設定を編集します。
  4. [保存] をクリックして、設定を保存します。

注:

SOA レコードを編集する:

  1. ゾーンを選択し、[編集] をクリックします。
  2. SOA レコードをクリックします。
  3. 次の設定を編集してください。
  4. [保存] をクリックして、設定を保存します。

注:

リソース レコードを作成するには:

  1. ゾーンを選択し、[編集] をクリックします。
  2. [リソース レコード] をクリックします。
  3. [作成] をクリックして新しいリソース レコードを追加します。
  4. A、AAAA、CNAME、MX、NS、PTR、SPF、SRV、TXT、CAA など、リソース レコードのタイプを選択します。
  5. 次のリソース レコードの情報を入力してください。
  6. [保存] をクリックして、設定を保存します。

注:

リソース レコード

リソース レコードを作成する方法:

  1. ゾーンを選択し、[編集] をクリックします。
  2. [リソース レコード] をクリックします。
  3. 編集を行うリソース レコードを選択し、[編集] をクリックします。

注:

Slave ゾーンを Master ゾーンに変更する:

Slave ゾーンは Master ゾーンに変更できます。したがって、Synology NAS に Slave ゾーンを作成し、別のネームサーバーとゾーン ファイルを同期した後、ゾーンを Master ゾーンに変更して、そのゾーンを Synology NAS で管理することができます。

  1. Slave ゾーンを選択します。
  2. [Master ゾーンに切り替える] をクリックします。

注:

ゾーンを削除する:

  1. 削除するゾーンを選択します。
  2. [削除] をクリックします。
  3. [削除] を再度クリックして削除を確定します。
    注:削除したゾーンは元に戻せません