ビュー
ドメインネーム サーバーは、ビューを導入することで、クライアント毎に異なる情報を表示することができます。この機能は、「スプリット ホライズン DNS」とも呼ばれ、DNS ゾーンの記録のセキュリティとプライバシー保護を向上させます。例えば、ドメイン名を 1 つ持っているが、内部ソースと外部のソースからのクエリーに対して異なる反応をさせたいとします。このような場合、リソース記録を分けて、異なるビューを作成することができます。
ビューの管理
ビューを作成し、管理する前に、1 個以上のゾーンを作成しておく必要があります。詳しくは、ゾーンを参照してください。
新しいビューを作成する:
- ビュー ページで [作成] をクリックします。
- ダイアログボックスの [全般] タブで、次の設定を編集します。
- ビュー名:ビューの名前を入力します。
- ソース IP サービスを制限する:ビュー リソース (ゾーン ファイル、フォワーダ サーバーなど) にアクセスできるユーザーを指定します。[ソース IP リスト] ボタンをクリックし、ホストやサブネットを指定します。
- フォワーダを有効にする:このビューで解決される再帰クエリーをフォワーダ サーバーに転送します。フォワーダについての詳細は、解決をお読みください。
- [ゾーンの選択] タブを選択します。
- ビューに追加するゾーンを選択します。1 つのビューに同じドメイン名で複数のゾーンを作成することはできません。
- [OK] をクリックして、設定を保存します。
注:
- ここで行うフォワーダの設定が適用されるように、解決機能を有効にする必要があります。
- ここでフォワーダを無効にすると、解決ページで指定したフォワーダ設定が適用されます。
- ビュー名には、文字、数字、ダッシュ、下線、点を含め、32 個のユニコード文字を使用できます。
ビューを編集するには:
- ビューを選択します。
- [編集] ボタンをクリックします。
- ビュー名、ソース IP リスト、フォワーダ、ゾーン設定を編集できるダイアログが開きます。詳細は、上記の説明をお読みください。
ビューを削除する:
- 削除するビューを選択します。
- [削除] ボタンをクリックします。
ビューの優先度
クライアントがクエリーを送信すると、DiskStation はビューの優先度に基づいて、クライアントのソース アドレスがどのビューに属するかを決定します。ソース アドレスが 2 つのビューの条件と合致した場合、DiskStation は優先度が高い方のビューに属するものと決定します。
例えば、次の 3 つのソース アドレスに対して 3 つのビューを作成したとします。1) 外部のネットワーク ホスト 2) 通常のローカル ネットワーク ホスト 3) ローカル ネットワーク内の個人のホスト。個人のホストのソース アドレスが、後の 2 つのビューの条件と合致したとします。この場合、個人のホストのビューの優先度の方が通常のローカル ネットワークのホストのビューよりも高くなります。条件が合致しない場合は、個人のホストは通常のネットワーク ホストとみなされます。
ビューの優先度を編集するには:
- 変更するビューを選択します。
- 上 または 下 ボタンをクリックして、優先度を変更します。