条件と制限
このセクションは、展開制限およびサポートされるさまざまなデバイスの環境に関する重要な情報を説明します。
Synology NAS の要件と制限
- Active Backup for Business 2.1.0 以上のバージョンの場合、DSM 6.2 以降のバージョンを実行している Synology NAS が必要です。
- Active Backup for Business 2.0.4 以前のバージョンの場合、DSM 6.1.7 以降のバージョンを実行している Synology NAS が必要です。
- Active Backup for Business は、Btrfs ファイル システムの x64 Synology NAS サーバーでのみ実行できます。
- よりよいバックアップ パフォーマンスを達成するために、Synology NAS には少なくとも 4GB RAM が必要です。また、共有フォルダ割当はデータ重複排除を促進するために無効にしておく必要があります。
- バックアップ タスクを行なうには、バックアップ先に、およびパッケージがインストールされているボリュームに、少なくとも 8 GB の空きスペースがなければなりません。
- バックアップ先は Btrfs ボリューム上の共有フォルダにする必要があります。
- PC、物理サーバーおよび仮想マシンのバックアップ先は、暗号化された共有フォルダにすることができません。
PC の要件と制限
Windows
- サポート対象 Windows のエディション:
- Windows 11(全エディション)
- Windows 10 Creators Update(全エディション)
- Windows 10(全エディション)
- Windows 8.1(全エディション)
- Windows 7 SP1(全エディション)
- サポートされるファイル システム:
- 必要なネットワークポート:5510
注:
- コンピュータが BitLocker で暗号化されている場合は、リカバリ ポータルからコンピュータを復元することができるように、バックアップを行なう前にコンピュータを復号化しておいてください。ベアメタル復元を行なった後で BitLocker は無効になります。ですから保護を再開するために再び BitLocker の暗号化をオンにしてください。
- 64 TB を超えるボリュームはバックアップできません。Microsoft Volume Shadow Copy Service (VSS) の制限に関する詳細を参照してください。
- ダイナミック ディスクでは、バックアップに対応しているのはシンプル ボリュームのみで、他のタイプのボリュームには対応していません。
- 外付けハードドライブのみのバックアップをサポート。フロッピー ドライブ、サム ドライブ、Flash カード リーダーなどの他の外部デバイスはバックアップできません。
- 4Kn ディスクを持つパソコンはサポートされません。
- Windows での仮想ハード ディスク (VHD) のバックアップはサポートされません。VHD をバックアップする場合は、デバイス全体または VHD ファイルが保存されているボリュームをバックアップしてください。
- PC を Synology Active Backup for Business エージェント経由で Synology NAS に接続する場合、QuickConnect を介した接続はサポートされていません。
- Active Backup for Business Portal は Windows Encryption File System (EFS) で暗号化されたバックアップ データのダウンロードや復元はサポートしていません。
macOS
- サポートされている macOS バージョン
- macOS Catalina 10.15.7
- macOS Big Sur 11
- macOS Monterey 12
- macOS Ventura 13
- サポートされるファイル システム:
- 必要なネットワークポート:5510
注:
- Mac で外部 APFS ハードドライブあるいは SSD をバックアップしたい場合、Full Disk Access を許可する必要があります。
- バックアップ エージェントをインストールする場合、カーネル拡張子 (kexts) を有効化して、ユーザー アカウントが管理者権限を持っている必要があります。
- ダイナミック ディスクでは、バックアップに対応しているのはシンプル ボリュームのみで、他のタイプのボリュームには対応していません。
物理的サーバーの要件と制限
Windows
- サポートされる Windows のエディション
- Windows 11(全エディション)
- Windows 10 Creators Update(全エディション)
- Windows 10(全エディション)
- Windows 8.1(全エディション)
- Windows 7 SP1(全エディション)
- Windows Server 2022
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2012
- Windows Server 2008 R2
- サポートされるファイル システム:
- 必要なネットワークポート:5510
注:
- 64 TB を超えるボリュームはバックアップできません。Microsoft Volume Shadow Copy Service (VSS) の制限に関する詳細を参照してください。
- ダイナミック ディスクでは、バックアップに対応しているのはシンプル ボリュームのみで、他のタイプのボリュームには対応していません。
- 外付けハードドライブのみのバックアップをサポート。フロッピー ドライブ、サム ドライブ、Flash カード リーダーなどの他の外部デバイスはバックアップできません。
- フェイルオーバー クラスタのクラスタ共有ボリュームはバックアップに含まれません。なぜなら、そのファイル システムが CSVFS ファイルシステムとして認識されるからです。Active Backup for Business は、CSVFS ファイル システムのバックアップをサポートしていません。
- 4Kn ディスクを持つ物理的サーバーのバックアップはサポートされません。
- Windows での仮想ハード ディスク (VHD) のバックアップはサポートされません。VHD をバックアップする場合は、デバイス全体または VHD ファイルが保存されているボリュームをバックアップしてください。
- Windows 11 のバックアップ タスクはバックアップ検証および DSM 7.1 以降での Virtual Machine Manager への即時復元のみをサポートします。
- 物理サーバーを Synology Active Backup for Business エージェント経由で Synology NAS に接続する場合、QuickConnect を介した接続はサポートされていません。
- Active Backup for Business Portal が、ダウンロードや復元のサポートしていないもの:
Linux
- カーネル バージョン 2.6 ~ 5.15 をサポート
- 以下の Linux の配布に関する 64 ビット版をサポートしています。
- CentOS:6.10、7.8、7.9、8.1、8.5
- RHEL:6.10、7.8、7.9、8.1、8.4、8.5、8.6
- Ubuntu:16.04、18.04、20.04、22.04
- Fedora:30、31、32
- Debian:8.0、9.0、10、11
- 対象ファイル システム
- 対象デバイスに必要なコンポーネント
- make 4.1 バージョン以上
- libaio 0.3.110 バージョン以上
- dkms 2.2.0.3 バージョン以上
- gcc 4.8.2 バージョン以上
注:
- 対応するデバイス タイプ:/dev/sdx、/dev/hdx、/dev/vdx、/dev/nvmex、/dev/mdx。
- 外部デバイスのバックアップはサポートされていません。
- Synology Active Backup for Business エージェント経由で物理サーバーを Synology NAS に接続する場合は、Synology NAS の QuickConnect URL はサポートされていません。
ファイル サーバーの要件と制限
Active Backup for Business は SMB(Windows)および rsync 3.0 以降(Linux)のプロトコルで実行しているサーバーに対応しています。
ファイル サーバーを正しくバックアップして復元するには、ソース フォルダの次のアクセス許可が有効になっていることを確認してください。
- SMB (Windows) サーバーをバックアップする場合:
- サーバーをバックアップするには、SMB サーバーに接続するために Active Backup for Business に入力したアカウントに、少なくとも読み取りアクセス許可が必要です。
- サーバーをバックアップおよび復元するには、SMB サーバーに接続するために Active Backup for Business に入力したアカウントに、読み取り/書込み許可が必要です。
注:
- 入力したアカウントは、バックアップおよび復元するファイルのパスにアクセスする権限を持っている必要があります。たとえば、バックアップ元が「System32/AppLocker/ABBbackup」の場合、アカウントには「ABBbackup」フォルダのみでなく、「System32」、「AppLocker」および「ABBbackup」フォルダへの読み取り権限が必要です。
- rsync サーバーをバックアップする場合:
- サーバーをバックアップするには、rsync サーバーに接続するために Active Backup for Business に入力したアカウントに、少なくとも読み取りアクセス許可が必要です。
- サーバーをバックアップおよび復元するには、rsync サーバーに接続するために Active Backup for Business に入力したアカウントに、読み取り/書込み許可が必要です。
注:
- すべての接続モードについては、コマンドラインまたは Linux ユーザーインターフェイスからアクセス権設定を確認し、編集してください。
- サーバーの選択した接続モードが rsync moduleまたは SSH 経由の rsync module モードの場合は、rsync.conf の権限設定を確認し、アクセス権が不十分のエラーの場合は設定を編集してください。
- ソース サーバーが Synology NAS の場合は、フォルダおよびディレクトリのアクセス許可の設定が正しいか確認してください。
仮想マシンの要件と制限