増分バックアップ

Changed Block Tracking (CBT) および Resilient Change Tracking (RCT) は、VMware vSphere と Microsoft Hyper-V のネイティブなテクノロジーで、特定の時点以降に変更された仮想マシン ディスクのブロックを追跡するものです。CBT は、ハードウェア バージョン 7 以降の VMware vSphere 仮想マシンで使用されます。RCT は、ハードウェア バージョン 6.2 以降の Microsoft Hyper-V 仮想マシンで使用されます。これは、サードパーティのバックアップ アプリケーションが CBT を利用して増分バックアップを実行することを可能にする VMware Data Protection API および Microsoft Virtual Hard Disk (VHD) API に由来するものです。フル バックアップを実行する代わりに、Synology Active Backup for Business VM バックアップは VMware を通した CBT と Microsoft Hyper-V を通した RCT を必要とし、前回のバックアップ セッション以降に変更されたブロックのリストを取得します。

VMware CBT と Microsoft Hyper-V RCT が有効にされると、最初のフル バックアップ後に転送されたデータ量は大幅に削減されるため、バックアップ プロセスが高速化します。

一部の状況では、VMware vSphere CBT は無効にされます。例えば、無料のライセンスのため、VM が仮想ハードウェアの以前のバージョンを実行している場合、または無料ライセンスにより CBT が ESX ホストレベルで無効にされている場合などがそうです。Synology Active Backup for Business VM バックアップが VMware vSphere CBT を使用できない場合、フル バックアップは自動的に実行されます。

仮想マシン用の CBT を有効化する方法の詳細情報は、こちらを参照してください。