即時復元
即時復元は、圧縮され重複排除されたバックアップ ファイルから直接仮想マシンを迅速に再起動して、仮想マシンのダウンタイムを最小化するための機能です。このセクションは、即時復元の前提条件、およびそれを実行する方法を手順に沿って説明します。ハイパーバイザー間の復元手順は若干異なる場合がありますのでご注意ください。
目次
- はじめる前に
- 復元ウィザードを起動
- 復元ウィザード
はじめる前に
即時復元は、圧縮され重複排除されたバックアップ ファイルから直接仮想マシンを迅速に再起動して、仮想マシンのダウンタイムを最小限に抑えます。時間がかかるがフル I/O パフォーマンスを持つ仮想マシン完全復元に比べて、即時復元は数秒以内に仮想マシンを再起動できますが、I/O パフォーマンスが限られたものになります。
注:
- 即時復元中に行われたすべての変更が、Synology NAS に自動的に保存されるため、Synology NAS に十分なスペースがあることを確認してください。
復元ウィザードを起動
即時復元の場合、復元ウィザードを起動して仮想マシンを最も最近の状態に復元するか、利用可能な復元ポイントに復元できます。これは以下のいずれかにより実行します。
- [Active Backup for Business] > [仮想マシン] > [Microsoft Hyper-V] の順に進み、復元したい仮想マシンを1つ選択します。[復元] をクリックして復元ウィザードを起動し、[Microsoft Hyper-V への復元] と [即時復元] を選択します。
- [Active Backup for Business] > [仮想マシン] > [タスク リスト] の順に進み、復元したいバックアップ タスクを選択し、[復元] をクリックして復元ウィザードを起動し、[Microsoft Hyper-V への復元] と [即時復元] を選択します。
復元ウィザード
復元ウィザードに従って、次の操作を行ってください。
仮想マシンと復元ポイントを選択する方法:
復元したい仮想マシンを選択し、それぞれに復元ポイントを選択します。
復元モードを選択する方法:
必要に応じて次のいずれかのモードを選択してください。
- 元の場所に復元:このオプションは、選択した仮想マシンを元の名前と設定を維持したまま元の位置に戻すことで、ユーザーによる入力エラーを最小限に減らします。このオプションは、生産現場で即座に元の仮想マシンの登録解除して置換します。
- 新しい場所に復元、あるいは異なる設定で復元:このオプションにより復元先および復元された仮想マシンの設定をカスタマイズできます。
復元設定を構成する方法:
- [元の場所に復元] 選択した場合、復元ウィザードのサマリーページが表示されます。
- [新しい場所に復元、あるいは異なる設定で復元] を選択した場合、名前を指定してフォルダ、hypervisor、およびネットワークを指定して仮想マシンを復元する必要があります。即時の復元中に仮想マシンで行われた変更は、Synology NAS に保存されます。
設定を適用し仮想マシンを復元する方法:
サマリー ステップで復元される仮想マシンの情報を確認し、[適用] をクリックして復元します。その後、[復元ステータス] が自動で表示され、復元の進捗状況をモニターできます。
復元された仮想マシンを即時に実行したい場合は、[復元後に VM の電源を自動でオン] を有効化します。テストの際は、このオプションを選択しないでください。代わりに、競合を避けるため、初期の仮想マシンを生産ネットワークから手動で切断することをお勧めします。