Active Backup for Microsoft 365 Admin コンソール

Microsoft 365 アカウント用にバックアップ タスクを作成し、バックアップ ステータスを Active Backup for Microsoft 365 の admin コンソール経由でモニターします。

はじめる前に

Active Backup for Microsoft 365 をインストールするには、Synology NAS が パッケージと互換性があるどうか、また、DSM 6.2 以降で実行できるかどうかを確認してください。

バックアップ タスクの作成

タスクの認証:

バックアップ タスクは Azure AD アプリケーションと証明書が、Microsoft 365 データへのアクセスを認証することを要求します。アプリケーションと証明書を生成するのに必要な情報を入力してください。

  1. [タスクリスト] ページに移動し、[作成] をクリックしてタスク作成ウィザードを起動します。
  2. [バックアップ タスクの作成] を選択します。
  3. Microsoft 365 エンドポイント タイプを選択します。証明書を保護するため強力で記憶可能なパスワードを作成してください。
  4. グローバル admin で Microsoft 365 にサインインします。権限リクエストに同意する場合は、[承諾] をクリックします。
  5. 安全な場所に証明書をダウンロードして保存してください。
  6. 次のセクションに進み、タスク設定をカスタマイズしてください。

タスク設定をカスタマイズ:

  1. 以下の設定を構成します。
  2. 自動検出のためのアカウント タイプおよびバックアップ範囲を指定してください。それはバックアップ タスクへ自動的に新しいオブジェクトを含ませます。これは、適用可能なアカウント タイプに対してアップデートされたユーザーにも適用されます。(詳細)
  3. バックアップと保持ポリシーの設定:
  4. タスクの概要を確認し、[適用] をクリックしてタスクの作成を終了します。

自動検出に関して:

バックアップ タスクを再リンク

バックアップ タスクを再リンクする:

  1. [タスク リスト] に移動し、[作成] をクリックしてタスク作成ウィザードを起動します。
  2. [既存のバックアップ タスクに再リンク] を選択し、[次へ] をクリックします。
  3. 再リンクするタスクを選択し、[適用] をクリックします。
  4. タスクが再リンクされると、それが [タスク リスト] に表示されます。

注:

バックアップ タスクの管理

[タスク リスト] 上で、上部のツールバーを使用してタスクをすべて管理することができます。

バックアップ タスクを管理する:

  1. 編集するバックアップ タスクを選択し、[編集] をクリックします。
  2. [全般] タブでは、以下を実行できます。
  3. [自動検出サービス] タブで、適用可能なアカウント タイプを指定、またはターゲット サービスを編集することができます。
  4. [ポリシー] タブで、バックアップと保持のポリシーを構成する。

バックアップされるユーザーを編集する:

  1. バックアップ タスクを選択し、[編集] > [ユーザー] をクリックします。
  2. [Microsoft 365 ユーザー リストをアップデート] をクリックして最新のリストをロードすることができます。
  3. ターゲットのアカウント タイプを指定するために検索バーの拡大鏡アイコンを使用することができます。または、[リセット] をクリックしてすべての設定を消去します。
  4. バックアップするユーザーまたはサービスのチェックボックスにチェックを入れます。

バックアップされるグループを編集する:

  1. バックアップ タスクを選択し、[編集] > [グループ] をクリックします。
  2. [グループ リストをアップデート] をクリックして最新のリストをロードすることができます。
  3. ドロップダウン メニューから、さまざまなグループ タイプをフィルタ処理できます。
  4. バックアップするグループまたはサービスのチェックボックスにチェックを入れます。
    制限:所有者およびメンバーのないプライベート グループはバックアップすることができません

バックアップされるサイトを編集する:

  1. バックアップ タスクを選択し、[編集] > [SharePoint] の順にクリックします。
  2. [サイト リストをアップデート] をクリックして最新のリストをロードすることができます。
  3. ドロップダウンメニューから [サイト] または [個人サイト] を選択します。
  4. バックアップするサイトのチェックボックスにチェックを入れます。

バックアップされるチームを編集する:

重要:チーム データは機密データに属します。それは、追加の検証を要求します。チームの初回のバックアップの場合、Microsoft Teams にデータ アクセスを申し込む必要があります。

  1. バックアップ タスクを選択し、[編集] > [Teams] の順にクリックします。
  2. [チーム リストをアップデート] をクリックして最新のリストをロードすることができます。
  3. バックアップするチームのチェックボックスにチェックを入れます。

タスクを削除する:

  1. バックアップ タスクを選択し、[その他] > [タスクを削除] の順にクリックします。
  2. バックアップ データも削除するべきかどうかを決めます。
  3. [削除] をクリックします。

ストレージ管理を使用してスペースを解放:

  1. バックアップ タスクを選択し、[その他] > [ストレージ管理] の順にクリックします。
  2. 対応するタブに切り替えます。ターゲットのユーザー、グループ、サイトあるいはチームを選択して、[削除] をクリックします。
  3. オブジェクト タイプに従って、下記を行います。
  4. 削除を開始するには [削除] をクリックします。削除したデータは、バックアップ リストから削除されます。

パッケージ設定を構成

[設定] ページで同時バックアップの制限とユーザー権限の委任をセットアップすることができます。

全般

同時バックアップの制限の設定により、バックアップジョブの帯域幅消費を制限することができます。実際の最大数は、Synology NAS の RAM 容量に依存します。

同時にバックアップするアカウントまたはファイルの最大数を指定:

  1. [設定] > [全般] の順に移動します。
  2. 同時にバックアップするアカウントまたはファイルの最大数を入力してください。許可された値の範囲は、5~60 です。
    RAM 容量に基づいた最大値: より高い値は、Microsoft の調節制限によりバックアップのパフォーマンスに影響することがあることに注意してください。
  3. [適用] をクリックして設定を保存します。

ユーザー委任

admin 以外のユーザーに管理または操作権限を委任して、データをバックアップ、復元、削除することを許可できます。これを行うと、管理上の負担を軽減して管理の効率性を高めることができます。

1人以上のユーザーに権限を委任:

  1. [ユーザー委任] タブで [追加] をクリックします。
  2. [ユーザー] ドロップダウン メニューから 1 人以上のユーザーを選択します。キーワードでユーザーを検索することができます。
  3. [マネージャー][オペレーター] のどちらかを選んでください。
  4. [追加] をクリックして設定を終了します。

ユーザー権限を編集する:

  1. 1 人または複数のユーザーを選択し、[編集] をクリックしてユーザーの権限を修正します。
  2. [保存] をクリックして、設定をアップデートしてください。

ユーザー権限を削除する:

  1. 1 人または複数のユーザーを選択し、[削除] をクリックします。
  2. [削除] をクリックして、操作を確定します。

タスク情報の表示

概要

[概要] ページで、以下の情報をモニターできます。

タスク リスト

[タスク リスト] タブで、以下の状態にあるすべてのバックアップ タスクのリストを見ることができます。

以下の情報を検索できるようタスクを拡張できます。

各バックアップ タスクのメニューには、次のアイコンが表示されます。

アクティビティ

[アクティビティ] ページで以下が実行できます。

ログ

ログページは、バックアップ タスクを追跡するのに役立ちます。すべてのログを表示することも、フィルタを使用して特定のタスクのログを検索したりすることもできます。

フィルタでログの記録を検索する:

  1. 右上にある検索バーの虫眼鏡アイコンをクリックします。
  2. ドロップ ダウン メニューでイベントを次のようにフィルタにかけることができます。
  3. [リセット] をクリックすると、フィルタがリセットされます。

ログの詳細を表示する:

ログを選択してエントリの右側にある矢印アイコンをクリックし、詳細なログを表示します。

ログをエクスポートする:

上部のバーの [エクスポート] をクリックして、すべてのログを CSV ファイルにダウンロードします。特定の条件と一致するログをエクスポートしたい場合は、検索バー中の拡大鏡アイコンをクリックして基準を設定してください。

詳細なタスク情報

タスクのステータスとログを表示する:

  1. [タスク リスト] で、バックアップ タスクを選択し、[詳細] をクリックします。
  2. [詳細] 画面で、以下の情報を見ることができます。

注:

通知サービスの管理

通知サービスを有効にする:

[DSM] > [コントロール パネル] > [通知] に進み、選択された方法 (電子メール、SMS、プッシュ通知) に関する設定を構成します。

通知のイベントを管理する:

通知を受けたいイベントの設定を構成するには、[DSM] > [コントロール パネル] > [通知] > [詳細設定] の順に移動します。

デフォルトで、バックアップが完了、失敗、またはキャンセルされた場合は常にデスクトップ通知を受け取ります。ただ一つの例外は、連続的バックアップが完了しても、継続的な通知が重要な問題から気を逸らす可能性がある場合には、通知を受け取らない、ということです。

制限事項

いくつかのオブジェクトはバックアップ対応でないか、あるいは特定の状況下でバックアップされません。以下はバックアップできない Microsoft 365 のオブジェクトをリストにしたものです。

OneDrive

メール

連絡先

カレンダー

SharePoint

Teams

注: