Active Backup for Office 365 admin コンソール
一元化された admin コンソールにより IT admins は Office 365 アカウントにバックアップ タスクを作成して、単一のインターフェースからステータスをバックアップできます。
はじめる前に
Active Backup for Office 365 をインストールするには、Synology NAS が DSM 6.1.4 のバージョン以降を実行していること、および Synology NAS に Intel x64 プロセッサが搭載されていることを確認してください。Synology NAS が DSM 6.2 ベータを実行している場合、それを最新バージョンにアップデートしてから Active Backup for Office 365 をインストールしてください。
バックアップタスクの作成
バックアップタスクを作成する:
- [作成] をクリックして、[タスク リスト]からウィザードを開始します。
- Office 365 サービスのエンドポイントを選択します。指示を読み [次へ] をクリックします。Office 365 認証ウィンドウがポップアップします。グローバル admin としてログインし、[ドメイン管理者電子メール アドレス] と [パスワード] を入力して認証プロセスを完了します。その後、確認ウィンドウがポップアップして認証トークンを保存する場所を確認します。これによりデータのバックアップのたびに認証プロセスを経なくてはいけないという面倒な作業を省くことができます。
- [タスク名] を入力し、共有フォルダを[ディスティネーション共有フォルダ] ドロップダウン メニューから選択します。[バックアップ リスト] の下で [編集] をクリックしてバックアップされるサイト、ユーザーおよびサービスを選択してください。必要に応じて、[アカウント ディスカバリ]、[サイト ディスカバリ]、および [Active Backup for Office 365 Portal] を選択します。
- アカウント ディスカバリ:メール、アーカイブ メールボックス、連絡先、カレンダー、またはドライブ サービスを Office 365 で有効化して新しく作成されたアカウントが自動的に選択されてバックアップされます。
- サイト ディスカバリ:Office 365 で新たに作成されたサイトおよびマイ サイトは自動的に選択されてバックアップされます。
- Active Backup for Office 365 Portal:IT admin は、ユーザーが自分でアクセスして復元タスクを実行できるようにするかどうかをコントロールできます。
- バックアップと保持ポリシーを構成:
- バックアップ ポリシー
- 継続的バックアップ:データは無限のサイクルで継続的にバックアップされます。
- 手動バックアップ:データは、バックアップ機能が手動で有効化されると同時に直ちにバックアップされます。
- スケジュール バックアップ:データは、あなたが設定したスケジュールに基づいてバックアップされます。
- ファイル バージョン保持ポリシー
- すべてのバージョンを保持:すべてのファイル バージョンが保持されます。
- 履歴的バージョンが保持される日数:バックアップされたファイルが新しいバージョンにアップデートされると、以前のバージョンは、あなたがファイル復元に設定した期間の間 (1から3650日の間でなければなりません) 保持されます。
- タスク概要を確認し、[適用] をクリックしてバックアップ タスクの作成を終了します。
バックアップ タスクの管理
[タスク リスト] タブで、作成されたすべてのバックアップ タスクのリストを見ることができます。タブの上部のボタンで、これらを管理することができます。
バックアップ タスクの管理方法:
- 編集するバックアップ タスクを選択し、[編集]をクリックします。
- [全般] タブで以下ができます。
- Office 365 のバックアップのエンドポイント、ドメイン管理者の電子メール アドレス、および SharePoint のドメイン名を表示します。
- タスク名を修正します。
- 各サービスの [アカウント ディスカバリ]、[サイト ディスカバリ]、および[Active Backup for Office 365 Portal] の有効化と無効化。
- [バージョン] タブで、バックアップと保持のポリシーを構成できます。
バックアップされるユーザーの管理方法:
- バックアップ タスクを選択し、[編集] > [ユーザー]をクリックします。
- 5つのサービスのどれかに対して [アカウント ディスカバリ] を有効化すると、そのサービスが有効化されてドメインに追加されたすべての新規ユーザーが自動的にバックアップされます。手動で特定のユーザーのサービスを選択または選択解除することで、そのユーザーを含めるか排除することができます。
- Active Backup for Office 365 は時々 Office 365 のユーザー リストのステータスを Office 365 からアップデートすることがあります。Office 365 の最新のユーザー リストを参照したい場合は、[Office 365 ユーザー リストをアップデート] をクリックしてください。
バックアップされるサイトの管理方法:
- バックアップ タスクを選択し、[編集] > [サイト] をクリックします。
- ドロップダウン メニューから [サイト] または[マイ サイト] を選択して Office 365 のさまざまなタイプのサイトをバックアップします。
- [サイト ディスカバリ] を有効化すると、ドメインで作成されたすべての新規ユーザーが自動的にバックアップされます。手動で特定のサイトを選択または選択解除することで、そのユーザーを含めるか排除することができます。
- Active Backup for Office 365 は時々 Office 365 のサイト リストのステータスを Office 365 からアップデートすることがあります。Office 365 の最新のサイト リストを参照したい場合は、[アップデート サイト リスト] をクリックしてください。
バックアップ ユーザー データを削除する方法:
- バックアップ タスクを選択して[編集]をクリックし、[ユーザー]タブに行きます。
- ユーザーを選択し、[ストレージ管理] をクリックして、5つのサービスのいずれかに対する自分のバックアップ データを削除します。バックアップ データが削除されると、サービスはバックアップに対して選択解除されます。
バックアップ サイト データを削除する方法:
- バックアップ タスクを選択して [編集] をクリックし、[サイト] タブに行きます。
- サイトを選択し、[ストレージ管理] をクリックしてバックアップ データを削除します。バックアップ データが削除されると、このサイトはバックアップに対して選択解除されます。
タスク情報の表示
概要
[概要] タブで、以下の情報を単一のインターフェースからモニターできます。
- 保護済みサービス:各サービスで保護されているユーザーの数。
- バックアップ サfあなたの連絡先マリ:過去35日間のすべてのバックアップ アクティビティのサマリで、各日のバックアップ ステータスおよびバックアップ アクティビティの数を含みます。各日のアイコンをクリックすると、その日のログをチェックできます。下記は見ることができるすべてのアイコン、およびそれらが持つ意味です。
- バックアップ履歴なし
- 今後のバックアップ
- 成功
- 警告
- エラー
- アクティビティ:現在のバックアップと復元のアクティビティ。右上隅の矢印アイコンをクリックすると、[アクティビティ] タブが表示されます。
- ログ:最新のログ。右上隅の矢印アイコンをクリックすると、[ログ] タブが表示されその他のログを見ることができます。
- サービス使用状況:各サービスで消費された合計ストレージ スペース。
- ユーザー/サイト使用状況:一番多くの容量を使用したユーザーおよびサイトが消費したストレージ スペースの量。
- 転送済みサイズ:日/時間別に表示された各タスクの転送済みサイズ。
注:
- [バックアップ サマリ] のカテゴリにには [エラー]、[警告]、および [成功] の3つのタイプのステータスがあります。1日のステータスは、前回のタスクのバックアップがエラー/警告を表示する限り、[エラー/警告] として表示され、その日のすべてのタスクの結果が成功している場合は [成功] としてのみ表示されます。
タスクリスト
[タスク リスト] タブで、作成されたすべてのバックアップ タスクのリストを見ることができます。それぞれのバックアップ タスクに関するメニューで、そのタスクに関して以下の情報を見ることができます。それが実行中なのか、または既にすべて実行されてしまったのか否かにかかわりません。
- 実行中のタスク:各サービス、サイトおよびそのバックアップ ステータスにおける保護されたユーザーの現在の数。
- 既にすべて実行されたタスク:バックアップ結果、前回のバックアップ時刻、および各サービス、サイトおよびそのバックアップ ステータスにおける保護されたユーザーの数。
下記は各バックアップ タスクのメニューで見ることができるすべてのアイコン、およびそれらが持つ意味です。
- 成功
- 警告
- エラー
- バックアップに選択されたユーザーまたはサイトはありません
- バックアップの準備中
- バックアップの準備完了
注:
下記の各[タスク ステータス]の定義に関して、詳細情報を見ることができます。
- エラー:タスクのデータがバックアップあるいは復元できなかった場合、タスク ステータスは [エラー] として表示されます。
- 警告:タスクのデータが正常にバックアップまたは復元されたけれども、対応するメタデータが実行できなかった場合、タスク ステータスは[警告] (ドライブ タスクにのみ適用可能) として表示されます。
- 成功:タスクのデータとメタデータの両方が正常にバックアップあるいは復元できた場合、タスク ステータスは [成功] として表示されます。
アクティビティ
- Admins は[アクティビティ] タブで簡単に現在のバックアップと復元のアクティビティをモニターできます。
- バックアップ:それぞれの実行中のバックアップ タスクのバックアップ ポリシー、経過時間、およびバックアップの進捗状況。
- 復元:それぞれの実行中の復元タスクの経過時間と回復の進捗状況、およびそれを実行するユーザー
- また admins は [キャンセル] をクリックして実行中のアクティビティを停止できます。継続的なバックアップ ポリシーが適用されたタスクは、無限のバックアップ サイクルに入ります。従って、ユーザーはそうしたタスクを [キャンセル] ボタンを使用して直接キャンセルすることはできません。
ログ
ログでは、実行されたバックアップ タスクの追跡を維持することができるようになります。ログは全体的に表示することや、特定のタスクの検索を行うためにフィルタを使用することができます。
特定のフィルタでログの記録を検索する方法:
- [ログ] タブを選択します。
- 右上隅にある検索バーの虫眼鏡アイコンの隣にある矢印をクリックします。
- ドロップ ダウン メニューでイベントを絞り込むことができます。
- キーワード:検索したいキーワードを入力してください。
- ログ タイプ:ドロップ ダウン メニューで表示するログの種類を選択します。
- 日付:開始日と終了日を入力して、特定の期間内で作成されたログを検索します。
- フィルタをリセットするには、[リセット] ボタンをクリックし、再度検索を開始します。
ログの詳細を表示する方法:
- ログを選択してエントリの右端にある矢印アイコンをクリックし、イベントの詳細なログを表示します。
- バックアップ アクティビティに関しては、ポップアップ ウィンドウで以下の情報を見ることができます。
- ステータス:バックアップ ユーザーおよびサイトの持続時間、使用済みスペース、およびステータス。ドロップダウン メニューから [ユーザー]、[サイト] あるいは [マイ サイト] を選ぶとそのステータスを見ることができます。
- ドライブ:各タスクのバックアップ アカウント、アイテム、サイズ、時間、およびステータス。
- メール、連絡先、カレンダー、およびサイト:各バックアップ アクティビティのタイプ、バックアップ時間、および詳細なログ。
- 復元アクティビティに関しては、ポップアップ ウィンドウで以下の情報を見ることができます。
- ドライブ:各復元タスクのソースとディスティネーションのアカウント、アイテム、サイズ、時間、およびステータス。
- メール、連絡先、カレンダー、およびサイト:各復元アクティビティのタイプ、復元時間、および詳細なログ。
詳細なタスク情報
タスクのステータスとロゴを見るには:
- [タスク リスト] タブでバックアップ タスクを選択し、[詳細] をクリックします。.
- [詳細] ウィンドウで以下の情報を見ることができます。
- ステータス:バックアップ ユーザーおよびサイトの前回のバックアップ時間、使用済みスペース、およびステータス。ドロップダウン メニューから [ユーザー]、[サイト] あるいは [マイ サイト] を選ぶとそのステータスを見ることができます。(青い点が名前の左側にあるユーザー/サイトは、最新のバックアップを実行ている人です。)
- ドライブ:各バックアップ タスクのバックアップ アカウント、アイテム、サイズ、時間、およびステータス。
- メール、連絡先、カレンダー、およびサイト:各バックアップ アクティビティのタイプ、バックアップ時間、および詳細なログ。
通知サービスの管理
通知サービスを有効にするには:
タスク関連の通知を受け取るには、[DSM] > [コントロール パネル] > [通知]を選択し、希望の通知チャンネルを設定します(SMS、電子メール、プッシュ サービスなど)。
通知のイベントを管理する方法:
通知のイベントを管理するには、[DSM] > [コントロール パネル] > [通知] > [詳細設定]の順に進んで、あなたが通知を受けることを希望するイベントの設定を構成します。
注:
- ユーザーがデータを自分で復元するには、Active Backup for Office 365 Portalが、Active Backup for Office 365 パッケージで有効化される必要があります。特定のユーザーが Active Backup for Office 365 Portal にアクセスすることを許可するには、[コントロール パネル] > [権限] の順に進んで、[Active Backup for Office 365 Portal]、 を選択して、[編集] をクリックして許可を与えます。
- admin 権限を持つユーザーのみが、Active Backup for Office 365 コンソールから他のユーザーの復元タスクをキャンセルできます。
- 暗号化された共有フォルダを除き、ブロックレベルの重複除去は Btrfs ボリュームにおける共有フォルダのみがサポートされます。メール、アーカイブ メールボックス、およびカレンダーの添付ファイルに対する単一のインスタンス化は、Btrfs ボリュームの共有フォルダのみがサポートされます。2つの機能へのサポートに関する詳細情報については、以下の表を参照してください。
|
単一のインスタンス化 |
ブロックレベルの重複除去 |
ドライブ |
O |
O |
メール/アーカイブ メールボックス |
添付ファイルのみ |
X |
連絡先 |
X |
X |
カレンダー |
添付ファイルのみ |
X |
サイト |
ドキュメント ライブラリおよび添付ファイルのみ |
ドキュメント ライブラリおよび添付ファイルのみ |
- 以下の状況下ではデータは Active Backup for Office 365 によりバックアップされない、あるいはスキップされます。
- ドライブ
- ファイル/フォルダ名またはパスが「#SynoVersionRepo」、「#SynoRepo」、または「#SynoVersions」を含んでいる。
- DSM 上のファイル/フォルダのパスが 4016 文字を超えている。
- 対象先共有フォルダのファイルまたはフォルダの名前が 255 文字を超えている。
- 暗号化された対象先共有フォルダのファイルまたはフォルダの名前が 143 文字を超えている。
- [私と共有済み] に保存されたファイルとフォルダ。
- メール/アーカイブ メールボックス
- 参照用添付ファイル (ビジネス用クラウド ドライブの OneDrive またはその他のサポートされるストレージ場所上にあるフォルダまたはファイルへのリンクで、イベント、メッセージ、Outlook タスク、または投稿などに添付されたもの)。
- 連絡先
- あなたの連絡先 (例えば、フォルダ構造、グループ、およびディレクトリを除くすべての連絡先)。
- [削除済みフォルダ] の連絡先。
- カレンダー
- 1970/01/01 以前、または 2070/01/01 以降のカレンダー イベント。
- カレンダーのフォルダ構造 (すべての カレンダーが/すべてのカレンダー フォルダ下で表示されます)。
- [削除済みフォルダ] のカレンダー。
- 以下のエンドポイントがサポートされます。Office 365、Office 365 Germany、Office 365 operated by 21 Vianet
- 以下のプランがサポートされます。Business、Enterprise、Education、および Exchange Online
- 以下のファイル タイプがコンテンツ検索でサポートされます。
- page/.key/.numbers
- .rtf
- Microsoft Office フォーマット (例 .docx/ .doc、.pptx/ .ppt)、Microsoft Excel ファイルフォーマット (.xlsx/.xls) は覗く
- テキスト ファイル (例えば、.cpp、.c、.txt)
- .epub
- .lit
- .mobi/.azw3/.pdb/.prc
- .pdf
- .rar
- .chm
- .slk/.gnumeric
- .eml/.msg
- .7z/.bz2/.gz/.zip/.tgz/.tbz/.tar
- 以下の変数はコンテンツ検索でサポートされません。
- ストップワード (大文字小文字を区別しません):「a」、「an」、「and」、「are」、「as」、「at」、「be」、「but」、「by」、「for」、「if」、「in」、「into」、「is」、「it」、「no」、「not」、「of」、「on」、「or」、「such」、「that」、「the」、「their」、「then」、「there」、「these」、「they」、「this」、「to」、「was」、「will」、and 「with」。
- 記号:例えば、「@」、「#」、「*」、「/」、および「\」。
- 句読点:例えば「!」、「?」および「:」。
- 絵文字
- [連絡先] の誕生日や記念日などの日付
- Synology Universal Search 演算子:
[X] および [Y]:数字、アルファベット文字、単語区分、単語、フレーズを示す変数。 |
Operator |
例 |
説明 |
* |
[X]* |
- [X] を含むものとリストが一致します。[X] はゼロの前または後に続き、よりランダムな文字に続きます("*"として表記されます)
|
? |
?[X] [X]? |
- [X] を含むものとリストが一致します。[X] はランダムな 1 文字の前後にきます("?として表記されます")
|
"" |
"[X][Y]" |
- リストは、全く同じ、大文字と小文字を区別する [X][Y] を含むものと一致します
|
&& |
[X] && [Y] |
- [X] と [Y] の両方が含まれる結果が検出されます
|
|| |
[X] || [Y] |
- [X] と [Y]、またはその両方が含まれる文字列が検出されます
- [X] と [Y] の両方が含まれる文字列は、一番上に表示されます
|
+ |
+[X] |
- [X] が含まれる文字列が検出されます
- [環境設定] > [ファイルのインデックス化] でインデックスが付けられているフォルダを対象とします
|
- |
-[X] |
- [X] が含まれない文字列が検出されます
- [環境設定] > [ファイルのインデックス化] でインデックスが付けられているフォルダを対象とします
|
! |
![X] |
- [X] が含まれない文字列が検出されます
- [環境設定] > [ファイルのインデックス化] でインデックスが付けられているフォルダを対象とします
|
\ |
\[特殊文字] |
- 特殊文字: + - && || ! ( ) { } [ ] ^ " ~ * ? : \
- 上記のターゲットとする特殊文字が含まれた文字列が検出されます
|