UPS
UPS(無停電電源装置)は、停電になってもしばらくの間であれば RackStation を作動し続けられるバックアップ用電源装置です。この機能は、電源が切れてシャットオフしてしまう (EDS14 が停止する) 前に RackStation がデータを保存し、ボリュームをアンマウントするのに十分な時間を与えることで、データの消失を防止します。[コントロール パネル] > [ハードウェアと電源] > [UPS] の順に選択してください。
セーフモード
RackStation がセーフモードに入ると、UPS から電力が供給されている間にすべてのサービスを停止してボリュームをアンマウントします。このようにしてデータの消失を防止し、安全にシャットダウンします (EDS14 が停止する)。デフォルトでは、UPS 装置の電力が残り少なくなるとシステムがセーフモードに入ります。また、停電時に RackStation がセーフモードに入るまでの時間を指定することもできます。ただし、指定した時間に達する前に UPS 装置の残量が少なくなると、システムは即座にセーフモードに入ります。
RackStation がセーフモードでシャットダウンした場合、[停電後自動的に再起動する] オプション([コントロール パネル] > [ハードウェアと電源] > [全般])が選択されていると、電源が復帰すると自動的にオンになります。
ローカル UPS サポート
UPS 装置のインストールについては、装置の取扱説明書をお読みください。インストールが完了し、RackStation を UPS 装置に接続したら、次の手順に従って UPS サポートを有効にしてください。
ローカル UPS サポートを有効にする:
- UPS 装置をRackStation の USB ポートに繋ぎます。
- [UPS] タブで、[UPS サポートを有効にする] のチェックボックスを選択します。
- 停電になったら RackStation がセーフモードに入るように選択します。
- システムがセーフ モードに入ったら、UPS をシャットダウンする場合、[システムがセーフ モードに入ったときに UPS をシャットダウン] にチェックを入れます。
- このオプションを有効にした場合、RackStation は電源の損失により直ちにシャットダウンされます。
- このオプションを有効にした場合は、[コントローラ パネル] > [ハードウェアと電源] > [全般] で [停電後自動的に再起動する] チェックボックスにマークを付けて、電源回復時に RackStation が自動的に再起動されるようにしてください。
- Synology は、Omron 製 USB UPS がこの機能をサポートできる、ということのみを保証できます。他の UPS のブランドがこの機能を適切にサポートできるという保証はありません。
- [適用] をクリックします。
SNMP UPS サポート
SNMP UPS は、SNMP と RackStation を接続するバックアップ電源装置です。SNMP UPS 装置のインストールについては、装置の取扱説明書をお読みください。RackStation を装置に接続し、同じネットワークに繋いだら、次の手順に従って UPS サポートを有効にしてください。
SNMP UPS サポートを有効にする:
- [UPS] タブで、[UPS サポートを有効にする] のチェックボックスを選択します。
- [UPS のタイプ] ドロップダウン メニューから [SNMP UPS] を選択します。
- [RackStation がセーフモードになるまでの時間]をマークし、電源の故障が発生した後、RackStation がセーフモードになるまでの時間をカスタマイズします。数値を入力してから、ドロップダウン メニューから [秒]、[分]、または [時間] を選択します。マークされていない場合は、バッテリー残量が低になるまでが適用され、RackStation はUPSのバッテリーが少なくなった時にセーフモードにはいります。
注:選択したオプションに関わらず、電源が低になると、RackStation は自動的にセーフモードに切り替わります。
- [SNMP UPS IP アドレス] 欄で SNMP UPS デバイスの IP アドレスを入力します。
- ドロップダウンメニューから [SNMP MIB] を選択します。
- ドロップダウンメニューから [SNMP バージョン] を選択します。
- [SNMP コミュニティ] 欄に、SNMP UPS 装置のコミュニティ ストリングを入力します。
- この RackStation が SNMP に接続され、ネットワーク UPS サーバーとして機能する場合は、[ネットワーク UPS サーバーを有効にする]チェックボックスにマークを付けます。[許可された RackStation デバイス] をクリックして、この UPS への接続を許可するすべての RackStation デバイスの IP アドレスを入力します。
注:SA3200D では、Permitted RackStation Devices 機能は利用できません。
- [適用] をクリックします。
注:
- Synology High Availability (SHA) の導入の際は、SNMP UPS をお使いになることを強くお薦めします。
- RackStation は SNMPv1 と SNMPv2c UPS デバイスに対応しています。
Synology UPS サーバー
USB ポートまたはネットワークを介して UPS デバイスに接続されている 1 つの Synology 製品を持つ UPS デバイスを使用する Synology 製品が複数ある場合、USB またはネットワーク経由で接続されている RackStation のみが、UPS デバイスの状態に関する情報を取得できます。この場合、この RackStation は「ネットワーク UPS サーバー」として機能します。ネットワーク UPS サーバーは UPS 情報を取得して、クライアント RackStation にその情報を引き渡します。
Synology UPS サーバーを有効にする:
- UPS 装置(USB またはネットワーク経由)に繋いでいる RackStation にログインします。
- [UPS] タブで [ネットワーク UPS サーバーを有効にする] チェックボックスをチェックし、RackStation がクライアントの RackStation に UPS 情報を引き渡せるようにしてください。
- [許可された RackStation デバイス] ボタンをクリックします。
- 表示されるウィンドウで、クライアント RackStationの IP アドレスを入力します。[OK] をクリックします。
- [適用] をクリックして設定を保存します。
これでネットワーク UPS サーバーが UPS 情報を取得し、UPS 装置を使用しているクライアント RackStation に情報を引き渡すことができます。クライアント RackStation で UPS サポートを有効にする手順については、下記の説明をお読みください。
クライアントの RackStation で UPS サポートを有効にする:
- UPS 装置を使用しているが、USB またはネットワークに接続されていないクライアント RackStation にログインします。
- [UPS] タブで、[UPS サポートを有効にする] のチェックボックスを選択します。
- [UPS のタイプ] ドロップダウン メニューから [Synology UPS サーバー] を選択します。
- [RackStation がセーフモードになるまでの時間]をマークし、電源の故障が発生した後、RackStation がセーフモードになるまでの時間をカスタマイズします。数値を入力してから、ドロップダウン メニューから [秒]、[分]、または [時間] を選択します。マークされていない場合は、サーバーに合わせるが適用され、RackStation はサーバーがシャットダウンした時にセーフモードにはいります。
注:選択したオプションに関わらず、電源が低になると、RackStation は自動的にセーフモードに切り替わります。
- ネットワーク UPS サーバーIPフィールドに ネットワーク UPS サーバーの IP アドレスを入力します。
- [適用] をクリックして設定を保存します。
ネットワーク UPS の必要条件:
- UPS 装置の情報をリレーできるように、すべての RackStation が同じネットワークに繋がれていなければなりません。
- 各 RackStation を接続するネットワーク装置(スイッチやハブなど)は、同じ UPS 装置に繋いでください。そうしなければ、RackStation が停電時に UPS 装置の情報をリレーすることができません。